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データ集計発表

2008年9月度 九州・沖縄地区企業倒産状況

(負債総額1,000万円以上)

〜  件数、9ヶ月連続100件超   〜

倒産件数 123件負債総額 429億3,570万円

前年同月比件数5件増(4.2%増)前年同月118件
負債32億1,170万円増(8.0%増)397億2,400万円
前月比件数3件増(2.5%増)前月120件
負債563億3,030万円増(56.7%減)992億6,600万円

【特色】

・件数は3カ月連続して前月比、前年同月比で増加。9カ月連続100件以上続く。
・100億円以上の大型倒産はなく、負債は前月比大幅減少。
・地区別では福岡の構成比が5カ月ぶりに40%を上回った。福岡を除く10件以上発生は熊本、沖縄、長崎、大分。負債は熊本と沖縄が前月比、前年同月比増。
・原因別では売上不振が最多であるが、焦げ付き・連鎖が5カ月連続して2位。
・業種別では、建設業の構成比が40%台(40.7%)にとどまるも突出した傾向続く。
・製造業と運輸・通信業の増加が目立った。
・従業員数は9人以下が87件(構成比70.7%)で小規模零細企業の倒産が目立つ。
・破産手続開始が63件発生し圧倒的に多い傾向続く。

【 概  況】

平成20年9月度の九州・沖縄地区の企業倒産(負債1,000万円以上)は、件数が123件で前年同月比5件(4.2%)増、前月比では3件(2.5%)増であった。負債総額は429億3,570万円となり、前年同月比32億1,170万円(8.0%)増であったが、負債100億円以上の倒産がない等で前月比は563億3,030万円(56.7%)の大幅減であった。
件数は今年に入り9カ月連続して100件以上で推移しており、3カ月連続して前月および前年同月を上回る等、増加傾向にある。なお、件数は今年3番目の水準。負債総額は負債100億円以上の倒産が3件発生し、今年最悪の負債総額となった前月に比べ大きく減少したが、10億円以上の倒産が8件発生する等で前年同月を上回った。なお、負債総額は今年6番目の水準。

【 地区別 】

地区別では福岡の件数が前月および前年同月を上回り構成比が5カ月ぶりに40%を上回った。大分と沖縄が前月および前年同月を上回り、鹿児島と宮崎が前月および前年同月を下回った。長崎は7カ月連続して10件以上の倒産が発生している。50億円以上の倒産が発生した大分は前月に比べ大幅に増加した。

【 原因別 】

原因別では、売上不振が84件(構成比68.3%)で70%に迫る高水準が続く。次いで焦げ付き・連鎖の11件で5カ月連続して2位。グループ企業の倒産に伴う連鎖倒産や体力を消耗しきった中、焦げ付き発生が引き金となり倒産に追い込まれるケースが多く見受けられた。不況型倒産(売上不振、採算割れ、焦げ付き・連鎖、回収遅延)は106件で全体の80%以上を占め、17カ月連続して70%を上回っている。

【 業種別 】

業種別は、建設業が50件(同40.7%)で依然として不況業種の筆頭。前月は下回ったが前年同月は上回った。建設業の中では土木工事が28件で5カ月連続して最多。建築工事が11件と続く。運輸・通信業は大幅に前年同月を上回った。

【 規模別 】

規模別は資本金1,000〜4,999万円が71件でトップ。次いで499万円が24件と続く。従業員別では9人以下が87件(同70.7%)。法的倒産は民事再生手続開始が9件発生。前月構成比40.8%にとどまっていた破産手続開始は63件発生し構成比51.2%となった。

【主要破たん企業】

○(株)阿蘇大津ゴルフ場
(熊本県菊池郡、負債総額60億円)
9月16日、東京地裁に民事再生手続開始を申し立て、同日保全命令を受けた。平成4年春にオープンしたゴルフ場で会員数は約800名を有する。立地条件に恵まれていたが、反面、近隣にひしめくゴルフ場との競合は熾烈で、年商はピーク時の約半分の4億円弱まで低下し、累積赤字は膨らむ等、業績不振に喘いでいた。
こうした中、近年「預託金返還請求事件」等の訴訟トラブルが表面化、今年3月にはメーンバンクの債権がサービサーに譲渡され、最近では固定資産税の支払いすら窮するようになっていた。
○(株)大分サニーヒルゴルフ場
(大分県由布市、負債総額50億円)
9月16日、東京地裁に民事再生手続開始を申し立て、同日保全命令を受けた。昭和50年7月にオープンしたサニーヒルカントリークラブの運営会社で会員数は約1,300名。同58年9月に福岡市の(株)ソロンが買収したが、近隣ゴルフ場との競合等で業績は悪化、減収に歯止めがかからない状況にあった。そういった中、親会社の(株)ソロンが経営不振に陥る等で経営悪化が加速、ゴルフ会員権の償還問題も重なり行き詰まった。
○(株)樟南
(鹿児島市、負債総額21億円)
9月18日、鹿児島地裁に民事再生手続開始を申し立てた。昭和62年7月創業、平成3年3月に設立した一般貨物自動車運送業者。大手筋へ販路を形成し、同11年5月には引越し業を手がける(株)ダックへFC加盟。同14年4月には引越しくらぶとしてのFC展開も行っていた。代表の事業意欲は旺盛で同17年3月に現本店建設に着手、その後、コンビニエンスストアの経営やホテル事業に進出する等、多角化を推進していった。しかしながら、体力以上の事業拡大は過剰債務を招き、さらに昨今の燃料高騰の煽りを受け資金繰りは逼迫していった。同19年2月には関連会社を設立しホテル部門を同社に移管させ売却先を模索していたが、思うように進展せず今回の事態に至った。


記事は週3回(地区によっては週1回)郵送でお届けする企業情報紙「東経情報」から抜粋したものです。
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