東九州活性化の鍵を探る豊かな観光資源を有効活用14
地域独自の魅力づくりを
このように、東九州自動車道によって、新たな将来展望が開けつつある東九州圏ではあるが、一方の西九州圏でも、2011年に九州新幹線鹿児島ルートが全線開通する。車離れが囁かれる時代にあって、高速大量輸送としての新幹線は極めて競争力が高い。また、当然、すでに高速道路ネットワークが完成している西九州でも、長崎、熊本、佐賀各県の広域ネットワークの強化が図られるのは必至だ。
そのためにも、東九州が持つ豊富な観光資源を有効に活用するさらなる戦略が求められる。大分県南3市の取り組み、そして、門司港レトロ地区の描く周遊プランに加え、沿線自治体が、それぞれの魅力を打ち出し、広域でさまざまな効用を旅行者にもたらすさらなる連携を打ち出し、各地を通過点としないための有機的連携構想が必要になる。

「周遊ルートによって滞在時間が長くなれば、門司での1泊という旅行行程も十分考えられます。それに、例えば、今後増えてくると思われるシルバー層の旅行は、1泊2日というような駆け足のものではなく、ゆったりと非日常を楽しむというパターンも考えられますから、例えば、宮崎でゴルフを楽しみ、別府で温泉に浸り、最後に非日常から日常へのスイッチの切り替え地点として、モダンな門司港ホテルで都会的な夜を過ごし、関門の美味しい魚介類で旅を締めくくるという行程も十分魅力的なものにできるのではないでしょうか」(大庭室長)
大分県南の3市同様、東九州自動車道の開通に期待を寄せているのが、北九州市の門司港レトロ地区。
それでは、08年6月に津久見—佐伯間が開通したことによって、どのような効果が表われてきているのだろうか。