福岡県戸建住宅ランキング10

九州のリフォーム市場はほぼプラス成長で推移
リフォーム市場は、増築・内装・設備の3つに分かれている。住宅金融公庫がまとめた全国住宅市場調査結果(2006年3月)によると、リフォーム受注状況判断DI(増加と答えた割合から減少と答えた割合を引いた数値)は、増築・内装・設備のどの市場も3カ月毎に増減を繰り返している。全国的な傾向としては、増築と内装の受注実績は悪化しており、設備は堅調な伸びを示している。今後はいずれも改善の見通しは立っているが、先にも述べた通り3カ月毎の増減が激しく、全体を通して不安定な市場と言わざるをえない。この傾向はリフォーム市場においてのみ著しく、他の戸建住宅や分譲マンションの市場にはほぼ一定の傾向を示している。
増築の市場に限って見ると、全国平均では増減は激しいが、九州は概ねプラスの数値が並んでいる。これは、全国的に見ても、九州にだけ見られる際立った傾向で、他地区が悪戦苦闘を続けている状況とは対照的である。この数値を見る限りにおいては、戸建住宅の市場と同じく、比較的堅調に伸びているといっていいだろう。


ランキング対象以外の企業で、気になる動きを少し紹介しておこう。戸建専業ではないが、ゼネコンやディベロッパーの中にも戸建建築に取り組む企業も多い。北洋建設(福岡市)は、官公庁やNTTグループなどを取引先とする地場有力ゼネコンであるが、住友林業の住宅を多く手がけていることでも知られている。また、総合ゼネコンである中野建設(佐賀市)も、佐賀市はもちろん鳥栖・唐津・福岡などで戸建建築の実積は豊富だ。分譲マンションのファミリー(福岡市)は、子会社エコシステムとして耐震性に優れた注文住宅を展開。同じく、分譲マンションの福岡地行もマンションで培ったノウハウを戸建住宅に応用した自由設計の住宅で戸建事業に進出。現在25区画の宅地分譲を開始している。
ランキングに戻ろう。10位には昨年11位から一つ順位を上げた辰巳グループ( 34戸増の208戸)、11位には2つ順位を下げたものの戸数を伸ばしているユニバーサルホーム( 11戸増の207戸)、同じく11位には3つ順位を下げた住友林業(2戸減の207戸)、13位には10位から3つ順位を下げたものの戸数を伸ばしている昭和建設( 23戸増の198戸)。昭和建設は坪単価20万円台の低価格戦略により、第二のタマホームともいわれており、今後の動向が注目される。昨年と同じ14位となったのは、一条工務店( 26戸増の168戸)、15位には17位から2つ順位を上げた東宝ホーム:旧トーホーコーエイ( 42戸増の160戸)と前出のアーネストワン(160戸/前年の実積無し)。17位以下で、大きく実積を伸ばしているのは、福岡地場のメーカー・アスト(三愛建物)が昨年22位から19位に( 39戸増の120戸)、同じく福岡地場のメーカー・健康住宅が昨年27位から24位(25戸増の87戸)などがある。
そして、昨年46位からいきなり9位に浮上した一建設(182戸増の211戸)と昨年圏外からいきなり15位にランク・インしたアーネストワンについて触れてみたい。2005年秋に首都圏上位のパワービルダーである一建設が九州に初上陸し、2006年1月にはアーネストワンが上陸。2社は、福岡都市圏で積極的に分譲用地を取得しており、猛烈なスピードで事業展開している。2社とも年商1000億円を超える事業規模を誇っており、九州地区の業者にとってはガリバー的な存在。現在は、2社とも福岡都市圏を中心に展開しているが、今後、福岡全域、さらには、九州各県に波及する可能性があり、地場メーカーの取り巻く環境は、ますます激化していくことが予想される。特に、一建設は、今後福岡都市圏に3営業所を開設し、年間600戸を目標に掲げる。フクニチ住宅新聞によると、2006年度下半期・福岡都市圏の分譲業者ランキングの1位に一建設、2位にアーネストワンがランクインしている。


