ウォーターフロントを見直せ!11
博多湾ウォーターフロントのこれから
西のシーサイドももち、東のアイランドシティの整備が進み、博多湾のウォーターフロント開発では中央部分が最後に残された形となる。
このエリアでは天神に近いという地の利を生かし、中央埠頭の国際ターミナル化、クルーズ船の発着港整備、住宅開発などのプランがあった。須崎埠頭の再開発については、天神に最も近いエリアということで以前から都市利用、高度利用の必要性がいわれており、福岡市が2016年オリンピックの招致に乗り出した際にはメーン会場や選手村用地として利用する計画も発表された。しかしオリンピック招致に敗れ、市長も交代したことで須崎埠頭再開発については現在は消滅した形だ。
しかし、例えば須崎埠頭(ふとう)にある穀物や鋼材の機能は箱崎埠頭にもある。また須崎埠頭の中央部分では港湾機能というよりは福岡の都市のバックヤード的な施設が多い。ある福岡市の港湾関係者は次のように話す。
「博多港の整備は、都市の成長にめ、さまざまな機能があちこちの埠頭に散在している。物流全体がコンテナ中心へのシフトや、あるいは船の大型化、システムの高度化、さらには市場環境の変化などが多様化するなか、散在している機能を再配置、あるいは効率化、高度化していくことが必ず必要になってくる。だからといって、須崎や箱崎の穀物部分を丸ごとアイランドシティに持っていけばいいといったような簡単なことではない。穀物にしてもコンテナ化が進むなど物流の変化が進んでおり、ひとつひとつについてそうした動向を見極めた上で、総合的に判断しなければならない。それに例えば、現在アイランドシティをターミナルとして上海と高速物流を実践しているRORO船(コンテナをトラックに積んだまま積み下ろしができる高速船)は、さらに需要が高まることが予想されるなど、新しい動きがある。港湾としてはそうした新しいチャンスは逃したくないので、アイランドシティのような新しい場所は、そうした新しい動きのための場所であるべきだ。」
こうした考えで港湾機能の整備を進める上で、その基本となるのが、これから福岡はどんな街になろうとするのかという根本的な都市構想だ。「アジアに開かれた交流拠点都市」という大きなコンセプトはあるが、具体的な青写真が現在の福岡市にはみられない。「福岡の街を海から変える」というような、思い切った都市構想の青写真を描くことができるかどうかが、福岡市の行政や経済界に課せられた大きなテーマだろう。

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■アイランドシティ
九電工の橋田紘一社長は、「博多港が福岡の海の玄関口としての機能を果たし、多くの人々に親しまれるよう、市民のみなさんのニーズに応える努力をこれからもおしみませんので、港町博多のシンボルとして育てていただきたい」と話した。船着き場であることを生かして、ベイサイドプレイス博多から那珂川をのぼってキャナルシティ博多近くの春吉橋までをつなぐ水上バスの運行も検討されている。
課題はアクセスと周辺埠頭とのコラボレーション
桜や花でイベントも企画
既存の建物を生かし新テナントを誘致
水際再生の起爆剤となるか
運営主体の第三セクターが破たんし、長く閑古鳥が鳴いていた博多港の商業施設「ベイサイドプレイス博多」が、3月11日、リニューアルオープンした。