PCとスマホのどちらが必要?IDC、PCやスマホの利用実態の調査結果を発表
IDC Japanは、国内家庭ユーザーを対象に、PC、スマートフォン、メディアタブレットの利用実態について調査/分析し、その結果を発表した。
IDC Japan PC、携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの浅野浩寿氏は、「スマートフォンはモバイルコンピューターとの見方から、PCとスマートフォンが競合すると言われることが多い。しかしユーザーは購入段階においても、PCとスマートフォンを比較対象としておらず、それぞれを使い分けている」と分析している。
今回の発表によると、スマートフォンを購入する際、PCとスマートフォンを比較検討し、スマートフォンを購入したと回答した比率は0.8%と非常に少ないことが分かった。 PCの市場価格が下がり、スマートフォンの価格に近づき競合すると想定していたが、今回の結果からユーザーはスマートフォンの購入時に、PCを比較対象としていないとIDCでは分析している。
また、複数の情報端末を持つユーザーの一日の平均利用時間は、スマートフォン 100分、ポータブルPC 140分、デスクトップPC 160分だった。このことから、スマートフォンの利用時間は、PCよりも短いことが分かった。
スマートフォンは、通勤や通学など移動の空き時間を埋める目的で利用することが多い一方、PCは自宅で文書の作成、オークションやショッピングなどの目的を持った使い方が多いことが、この平均利用時間の差に表れていると分析している。つまり、ユーザーはPCとスマートフォンを、それぞれ用途や時間によって使い分けているとみることができる。
それぞれの情報端末の必要性について聞いたところ、PCが必要であるという回答率は96%だった。しかし、メディアタブレットが必要であるという回答率は11%と少ないことが分かった。
メディアタブレットはポータブルPCと、スマートフォンの中間的な位置付けにあり、製品としてのポジショニングが明確になっていないことが、回答率の低さに表れているとIDCでは分析している。
一方、PCで必要な機能として最も重視している項目は「高速CPU」でした。PCのCPUは以前のものと比べエントリーモデルでも非常に高速になっているが、依然としてユーザーはPCに高速なCPUを求めている。PCを長時間利用する際、処理速度にストレスを感じており、性能の鍵となる高速な CPUを求めていると分析している。
今回の発表はIDCが発行したレポート「2011年 国内PC市場 家庭ユーザー利用実態調査: PCとスマートフォン、メディアタブレットの競合」(J11150105)にその詳細が報告されている。
