博多・天神地区の百貨店戦争!!8
博多阪急百貨店の開業が福岡にもたらす影響
これまで述べてきた内容を総括し、博多阪急百貨店の前途についてまとめてみたい。まず、天神3百貨店の中でも、大きな勢力となっている同じ系列の岩田屋と三越福岡店。地元・福岡で誕生し、長年親しまれてきた岩田屋と高級百貨店の代名詞ともいえる三越は、今後、棲み分けを行うと同時に、手を組んで博多駅の博多阪急百貨店と戦うことになるだろう。
三越は、富裕層やシニア層に強く、岩田屋はOLや30〜40代に強いといわれている。この2店がタッグを組めば、共同の催事や販売促進が可能となる。2008年開催の大丸、松坂屋の全国縦断バーゲンなどのような催事も積極的に開催することになるに相違ない。
また、三越が強い高額商品の美術・宝飾・呉服は、岩田屋外商部でも販売可能となる。さらに、50歳以上の富裕層の子ども(20〜30歳代)が岩田屋のファッション関連商品を買い求めるという図式が定着するに違いない。両店の相乗効果により、売上高は飛躍的に伸びる可能性を秘めている。
松坂屋と経営統合を果たした大丸も積極的なリニューアルを推進しており、強気の姿勢を示している。しかし、先に述べた通り、最近、その動きが加速している名門百貨店同士の経営統合は、かつて、メガバンク同士の経営統合を繰り広げてきた銀行業界の動きと酷似している。一段落ついたかのように見える百貨店業界の再編成だが、今後さらなる経営統合が起きる可能性が無いとは断言できない。
福岡市内は年商400億円以上の百貨店が4つも必要ない商圏だ。福岡三越が出店し、福岡玉屋が閉店したように、将来、淘汰される百貨店が出現するかも知れない。




