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2010年12月29日

九州管内での経済動向および倒産状況。一年を振り返って

九州管内での経済動向および倒産状況。一年を振り返って



【福岡地区】

戦後、最も若い福岡市長誕生

平成22年、福岡で最も注目された話題の一つが、戦後最多の8人が立候補した福岡市長選だ。麻生 太郎元総理が新市長を強力に後押しすると共に多くの大物政治家が応援に訪れ、自民党および民主党の二大政党による代理戦争の様相を呈した今回の市長選。民主党の推薦を受けた現職の吉田 宏氏などを破り、自民党および公明党の支援を受けた新人の高島 宗一郎氏が制し、36歳と戦後の福岡市で最も若い市長の誕生となった。

高島氏は地元民放局の元アナウンサーとしてこれまで福岡を中心に活動、福岡では高い知名度を有すると共に、祖父は大分県の豊後高田市長を務めた経緯があり政治家としての血筋も持つ。当選後、高島市長は市政への意気込みについて情報開示の必要性を強調、こども病院移転については市民の意向に沿い見直すことを示唆した。また、高島市長は「福岡市をアジアで一番元気な都市に」との目標を掲げる。

今春には九州新幹線鹿児島ルートが全線開通、博多に2度目の新幹線乗り入れが実現する。魅力の多い街として知られる福岡市のさらなる発展および高島市長の活躍を期待したい。



『福岡ソフトバンクホークス』~パ・リーグ制覇

平成22年を振り返り福岡を沸かせた最も明るい話題の一つとしてあげられるのが、『福岡ソフトバンクホークス』のパシフィック・リーグ制覇である。前回のリーグ制覇は平成15年の『福岡ダイエーホークス』時代で、『福岡ソフトバンクホークス』としては初のリーグ制覇となった。

リーグは終盤まで『埼玉西武ライオンズ』と激しく首位争いを繰り広げたが、最後には劇的な形で混戦を制した。日本シリーズ進出をかけた『千葉ロッテマリーンズ』とのクライマックスシリーズ・ファイナルステージに敗れ、日本一は逃したものの福岡の街を大いに盛り上げたリーグ優勝であった。平成23年はぜひとも日本一になることを期待したい。

また、福岡を拠点とするサッカーJ2の『アビスパ福岡』もリーグ3位の成績を収め、5年ぶりのJ1復帰を果たした。この他、間もなく1年が経過するが、『東福岡高等学校』が全国高等学校ラグビーフットボール大会で2年ぶり2回目の優勝を果たすなど、福岡のスポーツ界にとっては何かと明るい話題の多い1年であった。



【北九州地区】

北九州銀行(仮称)発足へ。北九州地区に本店を置く銀行が誕生

10月1日山口フィナンシャルサービス(YMFG)100%出資子会社として、「北九州金融準備㈱」が発足した。発足当日には、山口銀行北九州本部にて設立式典が開催され、YMFG社長の福田 浩一氏らが「北九州金融準備㈱」の看板を掲げた。準備会社の社長には加藤 敏男山口銀行専務取締役(北九州本部長)が就任、来年10月開業を目指し、銀行免許取得に向け、新銀行開業に必要な事業計画の策定や内部統制、システム構築などに取り組んでゆく。開業後は、主にリテールによる営業強化を進め、山口銀行が九州内に配置する23店舗を継承し、以後、10店舗は増やしていく方針である。山口フィナンシャルサービスは山口県、広島県で「地域密着型金融」の徹底に加え、グループがもつノウハウやインフラを傘下銀行間で共有し、「効率的な経営管理」を実現してきた。今回はもうひとつの主要営業エリアである北九州市を中心とする北部九州にて「地域密着型金融」をきめ細やかに実現するため、新たな銀行設立に至った。一方、地元企業からは金融機関の競争が増すことで、資金調達環境が好転することを願っていることが聞かれている。



㈱シモカネ~架空取引の果てに・・・

株式会社シモカネ

北九州支社特別情報、情報会などで既報した㈱シモカネ(山口県下関市、インターネット通販業)は8月30日に破産手続開始の申立を行い、同日付で開始決定を受けた。負債総額は37億8,000万円内外、急成長から安定期に入り、地場優良筋と見られていた時期があっただけに、地元地区では衝撃が走ったことが伝えられている。関係先も『なぜ?どうして?好調だったんじゃ・・・』といった声が多いが、その倒産の裏には『架空取引』に関わる『融通手形』が存在していた。将来的に行き詰まることは容易に予想できただろうが、美味い汁を味わったがために、数年間にわたって、共に破綻への道のりを歩むこととなったアスコジャパン㈱(名古屋市)とその関連会社である㈱ミズノ電化社(名古屋市)との3社間での『架空取引』、『融通手形』を続け、結果的には融通手形の構図が崩壊。徐々に、自らの首を絞めることとになり、経営破綻へ追い込んでしまうこととなった。

【久留米地区】

2010年筑後地区

平成22年1~11月までの筑後地区倒産件数は40件、負債総額63億6,000万円にとどまっている。あくまで12月度の行方次第ではあるが、件数は平成以降最少の件数にとどまる見込み、負債総額も平成以降過去2番目に少ない水準になる事が濃厚である。

緊急保証制度、中小企業金融円滑化法、雇用調整補助制度等々の政策支援が功を奏したものとみられ、企業の自律的な業績回復によるものとは遠くおよばない。

以上の事から、記録的な倒産件数・負債総額は抑制されているなか負債10億円超の企業倒産も僅か一件に留まっている。一方、負債額が10億円下回るが印象的な企業倒産が起きた。平成22年2月3日、八女市に本店を置くキタジマ食品㈱(筍加工販売)に対し第三者による破産手続開始決定が下った。一昨年、産地偽装が相次ぎ表面化した複数の地元同業者の中で、当社は自ら開いた記者会見において「偽装」を公表するも後に県の行政指導が迫っていた事が発覚。パフォーマンスともとれるその言動に周囲の評価は想像に難くない。
自ら開いた記者会見とは違い最後の幕引きは第三者、というのも皮肉なものである。



【佐賀地区】

諫早湾干拓訴訟 上告断念 開門実施へ

国営諫早湾干拓事業で有明海の漁場環境が悪化したとして、佐賀など沿岸4県の漁業者らが国に対し、堤防排水門の常時開門などを求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は堤防閉め切りと漁業被害との因果関係を認め、5年間の常時開門を命じた。

菅 直人首相は15日、国営諫早湾干拓事業の5年間の排水門常時開放を命じた福岡高裁判決について上告を断念することを表明、判決は確定し、農林水産省は平成24年度にも開門調査を実施する。「開門により海をきれいにしていこうという高裁の判断は重たいものがある」と述べ、上告を断念することを表明した。

理由については「ギロチンといわれた工事以来、何度も現地に足を運び最終的に判断した」と説明した。農林水産省は高裁判決が示した5年間の常時開放では干拓地の農業が大きな影響を受ける恐れがあるとして、上告したうえでゲートの上げ幅を制限して潮位を調整する方法で開門調査を行うことを計画していた。

これに対し、長崎県議会は16日、本会議を開き、5年間の常時開門を命じた福岡高裁判決について、上告断念を表明した国に抗議し、上告を求める決議を賛成多数で可決した。中村 法道知事は、鹿野 道彦農相の長崎入りを断ったことを報告。「既に干拓地で農業が始まっていることを考えれば、判断前に地元に相談があってしかるべきだ。一方的な上告断念は遺憾で、憤りを感じざるを得ない」と述べた。

決議は「福岡高裁判決は防災機能や干拓地農業に対する評価が低く、地元への影響が全く理解されていない」とし、「地元の同意なく開門調査が行われてはならない」と指摘。菅 直人首相に対し、実態を把握した上で判断を撤回し、上告するよう求めている。



【長崎地区】

坂本龍馬坂本龍馬

龍馬ブーム~経済効果は182億円

NHK大河ドラマ「龍馬伝」の放送に伴い、主人公である坂本 龍馬が活躍した場の1つとして長崎が注目を浴びた。龍馬や幕末にゆかり深い史跡が多く、長崎各地でロケが行われた事や、坂本 龍馬役を長崎市出身の人気歌手、福山 雅治氏が演じた事もあり、龍馬伝ファン、福山 雅治ファンら大勢の観光客で賑わった。

「龍馬伝」は1月放送が開始され、長崎が舞台となる第三部がスタートした7月以降、長崎地区は龍馬ブームがヒートアップし、史跡巡り、ロケ地巡りの観光客は加速度的に増加。坂本 龍馬が結成した日本初の貿易商社、亀山社中を復元した「亀山社中記念館」をはじめ、「まちなか龍馬伝館」「龍馬伝館」、「グラバー園」等の観光施設入場者数は予想を遥かに上回り、龍馬ブームが数字にも表れた結果となった。これらの龍馬伝効果で、飲食業、宿泊業、商業、製造業等、各分野における経済効果は長崎市を中心に182億円と推計され、景気低迷が続く中、「龍馬伝」の放送が地域の経済に多大な恩恵をもたらした。

今後は「ポスト龍馬伝」として伝統行事や地域資源、世界遺産候補等の有効活用や観光推進、国際都市としての留学生誘致や国内外からの交流人口拡大等、「魅力ある元気なまち・地域づくり」を推し進めていく。



【熊本地区】

デフレ、猛暑が追い打ちに

4月9日に高森興産㈱(荒尾市)が民事再生手続開始の申立(負債総額16億3,100万円内外)を行い、11月1日に㈱桂花(熊本市)が民事再生手続開始の申立(負債総額12億5,800万円内外)を行った。県内食品業界で高い知名度を誇っていた老舗2社が経営破たんした。

高森興産は「タカモリ」の“うどん”や“ナポリタン”で広く県民に知られた存在だった。昭和39年、生タイプ即席麺の製造を開始し、同40年には東京および大阪にも販路を拡大、最盛時の平成3年5月期には年商32億3,000万円内外を上げていた。

ただ食生活の多様化や大手資本によるPB(プライベートブランド)商品、同業他社との競合で実績低下に歯止めが利かず、最盛時に30億円台に達していた年商は18億円内外まで減少していた。

この間、原油価格、小麦価格の高騰もデフレ進行で価格転嫁できず、累積赤字は5億5,000万円内外と多額なものとなっていた。一方、熊本ラーメン代表格といわれていた「桂花ラーメン」は熊本4店舗、東京・横浜7店舗を運営し、食品会社で構成されているフードパル熊本(熊本市)にはスープも製造できる工場を有していた。

約5年前に12億円あった年商は9億円台に下降し、近年は工場への先行投資負担が重荷となっていた中で、猛暑が追い打ちをかけ、東京地区での店舗売り上げが激減していたという。



県内中古車販売トップクラス㈱イマムラオート破たん

10月20日熊本地裁に民事再生手続開始を申し立て、同日保全処分が下った。負債総額は債権者40名(社)に対し23億8,284万円。知名度は高く、サービスにも定評のあった業界トップクラスの破たんだけに注目を集めた。地場業界老舗で、一時は中古車販売を中心に熊本市内などに5店舗を展開、県内トップクラスに成長。近年は関連する会社4社が組合員となり協同組合を組成、現所在地に店舗施設の集約化を行い、自動車、カー用品の販売、自動車整備が一体化したサービスを提供。平成18年にはONIX(オニキス)の加盟店となり新車の販売にも注力し業績は堅調に推移していた。

しかし、リーマンショック以降、自動車販売は急速に落ち込み資金繰りは悪化、仕入れが思うようにできなくなり、展示在庫の品薄からさらに売上高が落ち込むという悪循環に陥った。また、従来、店舗展開していた不動産購入などに伴う借入金は重く、返済に窮するようになっていった。こうした中、9月末までに自動車小売業の生命線であるオートローンを信販会社から打ち切られ、自力再建の道は厳しくなり今回の事態となった。なお、関連の㈲九州自動車検査センター(同所)も同時に民事再生手続開始を申し立てた。負債総額は1億円内外が見込まれる。今後は日昇自動車販売㈱(東京都)がスポンサーとなり事業を継続する意向である。



【宮崎地区】

家畜伝染病「口蹄疫」発生から終息まで4カ月余り苦悩の検証

口蹄疫

【口蹄疫発生】

その異変は3月31日に始まっていた。宮崎県児湯郡内にある水牛の下痢についての相談であったが、通常の口蹄疫の症状でなかったことから結論が出ないまま処理された。

4月20日、児湯郡都農町の和牛から口蹄疫の疑いが確認された。口蹄疫対策本部が設置され、移動制限区域、搬出制限区域、消毒ポイントの設置し防疫対策を開始。しかし、感染力は非常に強く4月末時点で約4,000頭が感染し地域も拡大した。

5月、宮崎県は自衛隊に対して災害派遣を要請の他、同月5日には宮崎県が非常事態を宣言する等、懸命な防疫対策がとられることとなったが、感染はさらに勢いを増し5月末には4市町村247例約16万頭に達した。その間には、「安平」など種牛49頭を含め約9万頭の殺処分に加え、宮崎県、鹿児島県の競り市の中止となるなど深刻さが増した。

6月、口蹄疫発生地域では殺処分も進み新たな発生は鈍化したものの、宮崎市、都城市、西都市、日向市と周辺地域で新たに発生が確認されるなど広がりを見せた。隣県の鹿児島県、大分県では一部道路を封鎖する方針を打ち出した。また、この間には各県の獣医師の協力を得て172名体制で末までに約27万6,000頭の家畜処分が完了し新たな発生は抑制された。

7月にはこれまでの防疫作業、家畜の処分作業の結果から新たな発生は見られず一部非常事態宣言を解除した。しかし、同月11日、宮崎市で発生が確認され宮崎県の非常事態宣言解除は延期を経て7月27日ようやく解除に至った。これまでの被害は5市6町に達し殺処分された家畜は約29万頭に達した。

8月、新たな口蹄疫の発生もなく、対象地区すべての家畜糞尿処理が確認後、8月27日、東国原宮崎県知事が終息宣言を発表、過去に類を見ない家畜伝染病「口蹄疫」との戦いは一応の終了を迎えた。

しかし、4カ月におよぶ畜産関連の損失は1,400億円にも上り、関連産業の他、226件のイベントが中止されるなど関連損失は950億円に上るとの見方もある。また、全国的な関心の高さからこれまでの義援金は約25億円に達した。これから復興支援基金の設立など復興支援に向けた体制が整えられる見込みであるが、畜産農家の痛手は大きく、完全な復興には数年の期間を要する見込みである。

また、今回の発生から終息の出来事をこれからの畜産業界発展に生かしてもらいたいものである。



【鹿児島地区】

鹿児島県海上工事談合問題~処分下る

鹿児島県発注の海上工事で談合を繰り返していた疑いで、大手マリコンや県内トップクラスの建設業者等へ公取委の立ち入り検査が一斉に入ったのが平成21年11月5日早朝。1年が経過した今年11月9日、公正取引委員会は、同工事の入札等の参加業者に対し、独占禁止法の規定に基づいて審査を行ってきたところ、同法第3条(不当な取引制限の禁止)の規定に違反する行為をしていたとして同法第7条の2第1項の規定に基づく課徴金納付命令を行った。(なお、10月2日までに事前通知していた)

排除措置命令は植村組、渡辺組、竹山建設、山下(善)建設、町田建設、米盛建設、村上建設、森山(清)組、南生建設、池畑組、鹿児島グリーン綜合建設、藤田建設興業、丸福建設、西園組、阿久根建設、山佐産業、長崎組、新光建設、渕上建設工業、石橋建設、森組(南さつま市)、鶴田組、小牧建設、久保組、塩田建設、共栄建設、大友組、野添組、野村建設工業、森組(垂水市)、吉留建設の31社。課徴金納付命令は前述の31社の内、大友組、野添組、野村建設工業、森組(垂水市)、吉留建設の5社を除く26社と吉留産業へ下された。

また、鹿児島県は排除措置命令を受けたとして11月10日、31社へ「県建設工事等有資格業者の指名停止に関する要綱」に基づき指名停止措置を講じた。期間は11月10日から7社(鹿児島グリーン綜合建設、長崎組、石橋建設、鶴田組、久保組、共栄建設、森組(垂水市))が3カ月間、2社(山下(善)建設、渕上建設工業)が6カ月間、これ以外の22社が4.5カ月間。これを受けて国交省、各市町村も相次いで指名停止措置を講じた。ただ、大半の企業が3月24日までの4.5カ月間であり、繁忙期の3月中には同措置が解け、その影響は最低限にとどまるであろう。

今後、注目されるのが建設工事請負契約書に明記されている損害賠償。独禁法によると、命令が下されてから60日以内に審判請求がなければ確定となり、これをもって鹿児島県は対象となった発注額の10%相当を損害賠償請求することができる。今回、検査対象となった海上工事462件、総額555億6,000万円の内、談合が認められたものは412件、497億7,000万円。ただ、今回の課徴金はカルテル・談合の実行期間の最長3年分の合計311件、工事額363億2,675万円を対象としている。この3年分に対して請求されれば、最低でも14社は1億円以上の損害賠償を負うこととなる。有力企業が名を連ね、支払い能力は十分可能であるが、痛手を被ることは間違いなく、今後、さらなる価格競争が想定される。そのシワ寄
せは下請け業者、納入業者、強いては雇用不安へつながり、鹿児島県経済への影響は避けられず、本年、鹿児島県建設業界を揺るがした出来事であった。


鹿児島県整理倒産状況~沈静化が持続

米国発の金融危機による信用収縮が全世界へ波及したのが平成20年秋のこと。国内でも不動産不況、円高株安、デフレスパイラル等、マイナス経済用語がニュースをにぎわし、日本経済は「100年に一度の大不況」と言われる事態に陥り、上場企業が33件倒産した。この年、鹿児島県でも13件の大型倒産(負債総額10億円以上)が発生。また、年間倒産件数も増加へ転じ、141件を数える波乱の年であったことは記憶に新しい。

その後、さまざまな経済対策が打たれ、特に日本経済を支える中小企業に対しては同20年10月31日、緊急保証制度(原材料価格高騰対応等緊急保証)が施行され、県内でも申し込みが殺到し、承諾件数1,000件以上の月もあった。この資金繰り支援策の効果は絶大で、翌21年の年間倒産件数は76件へ略半減し、大型倒産も4件にとどまった。ただ、日本経済の浮揚の兆しは依然として見えず、さらなる支援策が必定として同21年12月4日、債務弁済負担の軽減を図る中小企業金融円滑化法が施行。また、今年2月15日には緊急保証制度も景気対応緊急保証制度へ名称変更され翌年3月まで延長された。特に中小企業金融円滑化法への県内金融機関(鹿児島県医師信用組合を除く、県内に本店を置く7金融機関)の取り組み状況は今年9月末時点までの申込件数は6,064件、実行は5,158件で、実行金額は1,859億円に上った。これら2大施策により、今年の倒産件数も1月~11月まで累計67件で、1カ月平均は昨年に続き6件台を維持。また、大型倒産は4件発生したが、内2件はグループ企業の統廃合に伴うもので、第3者への影響は皆無。12月度は集計中であるが、過去10年の年間の件数、負債総額共に最少となる可能性が高く、沈静化は2年近くにおよんでいる。

一方、円高、株安等、日本経済はいまだ回復基調が見られないのは周知の事実。このため、緊急保証制度(景気対応緊急保証制度)は平成23年3月末日での打ち切りが決定したが、一部、零細企業への支援は継続。また、中小企業金融円滑化法は同23年3月末日までの時限立法であったが、さらに1年の期間延長が決定された。しかし、ここにきて、これらの支援策をフル活用したにも関わらず、倒産に至るケースが散見されつつある。業績不振により緊急保証制度の利用や中小企業金融円滑化法の活用を実施したにもかかわらず、収支バランスが改善されず万策尽きるケースである。

整理倒産状況は沈静化しているとはいえ、県内景況が活況でない状況下、2大施策により淘汰が繰り延べられてきた面は否めず、先行きに楽観は禁物で、来年も疑心暗鬼が続きそうである。

2010年12月27日

人気のiPhoneとiPad 意外なところでも激バトルが勃発

i-phone i-pad


2010年を振り返ると、ゲゲゲの女房やAKB48の躍進など芸能界の明るい話題が躍進した。その中でITも分野では、iPhone/iPadとAndroidの戦いに注目が集まっている。ニールセンの調査でも人気が拮抗しているのが分かるが、それでもiPhone/iPadの方が優勢となっている。
Googleがの年間検索ランキングでも、iPadとAndroidがバトルしていた。

急上昇ワードランキングでは、ゲゲゲの女房、AKB48総選挙などの日本全国で盛り上がった話題を押さえて、1位がiPad、2位がXperiaと上位を独占した。ここでもiPhone/iPadとAndroidの戦いが繰り広げられていたことが明らかになったのだ。

11月26日のau「IS03」の発売から始まったAndroid端末の急激の拡大はまだ反映されていないが、これから次々にAndroid端末が投入されていくことで、来年はAndroidがさらに盛り上がりそうだ。一方、iPhoneも毎年大きなバージョンアップをしているため、あなどれない。

2010年のニュースランキングでも、バンクーバーオリンピックを押さえて9位にスマートフォンがランクインしているほどなのだ。2009年の急上昇ランキングでは、3位にbingが入っている以外はIT系のキーワードがない。このほかTwitter、クラウドが目立っていた。スマートフォンは2010年に急速に伸びてきたことが分かる。

さらに、総合・企業ランキングを見ると、1位のANA、2位のJALに続いて、auが3位に付けているのが面白い。一方で、iPhone/iPadでスマートフォンをリードするソフトバンクが7位、アップルが9位と、auに猛追していた。ここのところのCM攻勢でAndroidのイメージが強くなっているauが善戦している。

世界のランキングを見るとさらにiPhone/iPadに注目が集まっていることが見えてくる。iPadは急上昇ランキングで2位、家電製品関連の急上昇ワードランキングで1位を獲得している。iPhoneからはiPhone 4が家電製品関連ランキングで2位、ニューストピックで5位の世界が注目するアーティスト“Lady Gaga”に続き6位につけているのだ。

さすがにAndroidというワードはランキングに入っていないものの、これから端末が急拡大するにつれてAndroidが浸透していくことが予想できる。2011年が楽しみだ。
提供:livedoorニュース

2010年12月24日

ブラウザは劇場であるべき!Webが主役となるシアターにIEは生まれ変わる

ブラウザ


インターネットはテレビや書籍同様に、我々の生活の中で外すことのできないサービスになりつつある。そんなインターネットを閲覧、利用するためのツールがブラウザである。

ブラウザと言えば、マイクロソフトのInternetExplorer(インターネットエクスプローラー 以下IE)が代名詞のように利用されてきた。しかし、近年では、ライバルであるFirefox、Opera、Safari、Chromeなどもシェアをじわじわと上げてきている。

そんな中、マイクロソフトが発表したのがInternet Explorerの最新バージョン、Internet Explorer 9(以下IE9)だ。

■調査での大発見 Webこそが主役 ブラウザはシアターになる
IE9の開発にあたってマイクロソフトは、世界中で大規模な調査を実施し、新時代のブラウザに求められている多くの発見を見いだしている。一般にはあまり知られていないが、マイクロソフトはユーザー調査を大切にする文化を持っているのだ。


あなたはどのブラウザを使ってますか(複数回答可)

この調査で得られた知見の1つが、PCの稼働時間の57%がブラウザに使われているという事実だ。つまり、PCが動いている時間の6割はWebを見ている、あるいは、使っていると言える。Webを利用している50%のユーザーは12のアクション(ウィンドウを閉じる、リンクをクリックする、戻るボタンを使用する、アドレスバー経由で移動するなど)しか利用していないということもわかったと言う。

このことからマイクロソフトは、利用者にとってのブラウザとは、Webを見る劇場のような存在であるべきだと定義し、IE9の開発に着手したという。

そこでIE9では、Webを劇場にとっての主役と想定し、ブラウザはWebの妨げにならないようにWebを際立たせるための装置になることを強く意識している。表示されるエリアを広くとり、ブラウザのフレームを半透過とし、サイトの主要カラーをアイコンや戻るボタンに反映するなど、Webの存在とサイトブランドが使う人にわかるよう前面に表示されているのはその例だ。

■アプリもWebもメニューからタスクバー操作に変化
このほかにも先のユーザー調査では、驚くような発見がまだある。
・お気に入りセンターは、33%未満のユーザーしか開いていない。
・[ホーム] ボタンを使っているのは、25%未満のユーザーだけ。
・リンクを新しいタブで開く際に、Ctrl キーとクリックを利用するのは15%。
・閲覧履歴を削除するにいたっては、7%のユーザーしか行っていない。

さらに、IE8の[お気に入り] や [ホーム]など、ブラウザのメインと呼ばれる機能より、Windows OSの諸機能を利用しているユーザーの方が多いことだ。

そのよい例が、Windows OSにおけるタスクバーの活用だ。
・62% のユーザーが 1つ以上のアプリケーションをタスク バーに固定している。
・87% のユーザーが固定したアプリケーションをタスク バーから起動している。

これらは、ユーザーはアプリケーションをタスクバーに置いて使うスタイルにすでに移っていることを表している。ユーザーは、アプリと同じような操作でWebサイトを利用したいということにほかならない。

■WindowsアプリとWebが融合するIE9の世界
IE9では、まさにそこが劇場のように、様々なアプリとWebを境界なく自由に使うことができる。

PCのハードウェアリソースを最大活用した「高速」、Webサイトを主役にする「洗練」、安全性、安定性を約束する「信頼」、標準に準拠することでサイト制作が効率化する「相互運用」。この4つの原点回帰とも言えるコンセプトによりブラウザは、IE9で生まれ変わる。

ユーザーはWebサイトを快適に利用したいのであって、ブラウザを使いたいわけではない。長らく言われ続けてきたこの命題の回答を、今、IE9が出そうとしている。
提供:livedoorニュース

2010年12月22日

2016年に世界の携帯電話普及率が100%に

携帯電話


2009年は世界の携帯電話出荷台数が1.7%減で11億9316万台だった。第1四半期に落ち込んだものの、それ以降は、新興国の需要拡大と先進国のスマートフォンの広がりで回復していったのだ。スマートフォンは、日本では10%程度だが、欧米では20%から30%の普及率であるというニールセンの調査結果からも、スマートフォンの急速な拡大がわかる。
矢野経済研究所では2010年の携帯電話世界市場は、前年比11.5%増で13億2983万台の見通しと分析する。新興国・途上国は、アジアを中心に中南米やアフリカなどで急成長し、先進国は3G通信網にあわせて、スマートフォンやモバイルデータ通信サービスが急成長しているためだ。

2010年は、スマートフォンが前年比45.3%増の2億7291万台となる見込みとのこと。これは、Android製品が急成長し、大手メーカーが本格参入したため。さらに、通信機能を内蔵したタブレットや電子書籍端末などの新しいカテゴリの製品も登場している。
このスマートフォンは、ハイエンド市場をけん引している。その一方で、従来の携帯電話からの置き換えも進み、今後はミドル、ローエンドのマーケットも広がりそうだ。

携帯電話を地域別で見ると、アジア・オセアニア市場では、中国やインドが市場をけん引し、前年実績を大きく上回る見通しだ。パキスタン、インドネシアの加入者数が1億を超え、フィリピン、タイ、バングラディシュ、ベトナムなども加入者が急増している。
中南米では、ブラジル、メキシコ、アルゼンチンを中心に加入者が増加している。アフリカでは、エジプト、ケニア、ナイジェリアなどを中心に増加傾向にあるが、ローエンド主体の市場でメーカー間の競争も激しい。
中近東では、多くの国で普及が進んでいるが、経済力を背景に国家、地域間の格差が大きくなってきているとのことだ。

さらに、2016年には、携帯電話出荷台数が20億台レベルに、加入者数が74億人まで増加し、人口当たりの普及率が100%(2015年の世界人口72億9000万人、国連推計)となる見通しだ。
提供:livedoorニュース

2010年12月20日

パナソニック、ナノイーで「家まるごと花粉対策」提案

パナソニックナノイー


パナソニックは2日、2011年の花粉シーズンに向け、同社製品を使用した花粉対策セミナーを開催し、帯電微粒子水「ナノイー」による花粉抑制のメカニズムと「花粉対策」製品の活用法について発表した。

現在、花粉で悩む人は、全国で約3800万人に上ると言われている。

特に2011年は、今年の記録的な猛暑などにより、地域によっては今年の10倍以上の花粉が飛散すると予測(日本気象協会)されており、家電メーカー等により、空気清浄機を利用した花粉対策が活発に呼びかけられている。

同社では、衣類などに付着して室内に侵入してくる花粉に着目。花粉、ダニなどのアレル物質を抑制する効果があるという「ナノイー」搭載製品のラインナップを、居住空間別に紹介し、「家まるごと花粉対策」を提案した。

ナノイーは、水に包まれた微粒子イオン。空気イオンの約6倍の寿命を持っており、酸素や窒素と結合しないため、花粉に届きやすく、スチーム粒子(約6000nm)に比べても約5〜20nmと微細なため、繊維の奥まで浸透しやすいという。

花粉のアレル物質に届いたナノイーは、アレル物質の水素を引き抜いて低分子化し、体内に入っても、アレルギー反応を引き起こさないよう抑制するのだという。

信州大学の木村睦准教授によると、代表的な4種類の花粉、スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサを対象にナノイーの効果を検証したところ、その全てにおいて、花粉アレル物質のタンパク量を低減させる結果になったという。

同社では、加湿空気清浄機「うるおいエアーリッチ」F-VXF65などの「花粉対策」製品で、2010年度の空気清浄機市場で「3割以上のシェアを目指す」(パナソニック AWM本部 商品グループ 原大介氏)という。

提供:livedoorニュース

2010年12月17日

ヤフーとGoogleの提携、独占禁止法に抵触しない理由

”google

DeNAとの業務提携など、何かと話題をふりまいているヤフー。少し前のことだが、ヤフーと米グーグルから検索エンジン、および検索連動型広告システムの提供を受けることについて、これが独占禁止法に抵触するのではないかとの話が持ち上がったのを、ご存知のかたも多いだろう。この件について両社(相談者)より相談を受けていた公正取引委員会は2011年12月2日、本件技術提供は、独占禁止法上問題となるものではない旨を回答した。

●ヤフーが米グーグルの検索を導入するまでの経緯
ヤフーは、自社のウェブサイト等に用いる検索エンジン等を有 しておらず、これまで米ヤフーか ら検索エンジン等の提供を受けていた。しかし、米ヤフーから検索エン ジン等の提供を受け続けることができなくなったため、新たな検索エンジ ン等として、米グーグルの検索エンジン等を自社に最適なものとして選択することとした。

同社は技術提供の実施後も、インターネット検索サービス及び検索連動型広告の運営をそれぞれ独自に行い、広告主、広告主の入札価格等の情報を完全に分離して保持することで、引き続き競争関係を維持する。

本件技術提供に係る契約期間は2年間であり、ヤフーは2年後に、どの検索エンジン等を利用するかを選択でき、かつ、契約期間中であっても、ヤフーが他の検索エンジン等を利用することは何ら妨げられない。

●独占禁止法に抵触しない理由
ヤフー株式会社が、検索エンジン等のユーザーとして、米グーグルの検索エンジン等を自社に最適なものとして選択するものであり、また、技術提供の実施後も、インターネット検索サービスおよび検索連動型広告に係る相談者間の競争は引き続き行われるものであるので、直ちに独占禁止法上問題とはならない。

提供:livedoorニュース

2010年12月15日

売れに売れた薄型テレビ!一部値上がりも調査で明らかに

”薄型テレビ"

今、買うのは得か、損か?お買得テレビはコレだ」で紹介したように、地上デジタル放送とエコポイントによる相乗効果で、11月は空前の「薄型テレビ特需」になったようだ。BCNは2010年12月2日、11月の薄型テレビの販売調査結果を発表した。

BCNの発表によると、11月の薄型テレビの販売台数は前年同月比で505.3%、販売金額も同381.6%と、10月に記録した過去最高の伸びを台数・金額ともにあっさり更新した。12月からエコポイントがほぼ半減することに伴う駆け込み需要が一気に集中したためで、購入を迷っていた層が一斉に販売店に殺到した形だと分析されている。

今年の3月にも、エコポイント基準の切り替えに伴う駆け込み需要で売り上げが急増したが、12月からのエコポイント減額が発表された10月の時点ですでに台数、金額とも3月と同水準の売り上げを記録した。さらに11月には3月比で台数が197.1%、金額も188.3%と、売れに売れた3月のほぼ2倍に膨れ上がった。

需要の急増に伴い、薄型テレビが全般的に品薄になっている。この影響で平均単価は一時的に上昇。11月の薄型テレビ全体平均単価は7万6300円と、10月に比べ5.0%上がった。インチサイズ帯別では、もっとも上昇率が高かったのが20型台で10月比8.8%の値上がり、10月に4万5300円だったものが11月には4万9300円になった。

次いで、40型台が6.3%、30型台が5.6%、50型以上が2.8%と、それぞれ上昇している。しかし20型未満は0.7%とわずかな上昇にとどまった。1年間の価格変動率についても一時的に縮小し、もっとも下落率が大きい30型台でも27.1%と30%を割り込んだ。

インチサイズ帯別の販売台数前年同月比では、11月に特に伸びたのは20型未満の製品で、前年同月比で601.8%と6倍を超える大きな伸びを示した。そのほか、30型台が524.8%、40型台が490.7%、20型台が462.7%、50型台はもっとも小さな伸びにとどまったものの357.9%。すべてのインチサイズ帯で過去最大の伸びを記録した。

提供:livedoorニュース

2010年12月13日

Google TVに対抗か!KDDIがAndroidでテレビの世界に進出する理由

Android


スマートフォンから広まってきたAndroidの勢いはとどまることを知らない。続々と勢力拡大中のAndroid搭載タブレットソニーがテレビにAndroid採用など、拡大の一歩をたどっている。

その中でKDDI研究所が、ケーブルテレビやIPTVに使えるAndroid搭載セットトップボックス(STB)を試作した。IS03でスマートフォンの反撃を開始したKDDIのAndroid戦略の一役を担いそうだ。

ポイントは、STBと携帯端末との間でアプリケーションやサービスの連携が容易になることと、スマートフォンなどの開発で得た開発資源やノウハウを活用することでコストや開発期間が削減できることだ。

このメリットは大きく、短期間で低価格なSTBが登場する可能性が高くなるのだ。さらに、ケーブルテレビとIPTVの両方で共通プラットフォームとして採用することで、ポータルや番組表などの基本的なSTB機能のほか、情報家電やクラウドとの連携といった幅広いサービスを横断的に展開できる。

試作されたSTBは、基本機能としてIPTVフォーラム技術仕様準拠のIPマルチキャスト・VOD受信機能、日本ケーブルラボ運用仕様に準拠したケーブルテレビ放送の受信機能、Android上のソフトウェアとしての通信・放送連携アプリケーションの構築・提供が可能となっている。これにより次世代STBに最適なアーキテクチャーや通信・放送連携アプリケーションの検証を行なっていく。

今回のSTBは12月1日〜3日まで、パシフィコ横浜で開催される組込み総合技術展「Embedded Technology 2010」のOESF(Open Embedded Software Foundation)ブースに出展するとしている。

メーカーが販売店を通じて提供するGoogle TVと違い、STBはケーブルテレビ局から提供される。つまり、放送局との親和性も高く、米3大テレビネットワークの反感を買ったGoogle TVと違い、順調に展開できるかもしれない。


提供:livedoorニュース

2010年12月10日

ブログメディアは21世紀の専門誌だ!BLOGOSでネットと政治の時代へ

アゴラ編集長 池田信夫氏


ちまたの旬な話題から、日本の未来像を問うテーマまで、インターネットは今や、情報収集のための巨大なメディアとなっている。「ITライフハック」も、IT系の情報を配信するインターネットのメディアだ。

そうしたインターネット社会の中で、「情報発信・議論のきっかけ」となりうる良質な時事分析、オピニオンを含むブログを、livedoor ニュース編集部が整理・紹介するサイトが「BLOGOS(ブロゴス)」というブログメディアだ。

その「BLOGOS」が立ち上げから1周年を迎えるにあたり、ライブドアは2010年11月30日、同社.com会議室において、報道関係者向けに「BLOGOS記者説明会」を開催した。

■ブログメディアは21世紀の専門誌 - ブログメディア 田端室長
記者説明会は、ライブドア ブログメディア事業室長 田端信太郎 氏による、ブログメディア事業の展開に関する説明から始まった。

ライブドア ブログメディア事業室長 田端信太郎 氏


BLOGというと、有名人のBLOGを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。田端室長によると、「BLOG=有名人の日常を覗き見る媒体」ではないという。BLOGは、個人の日記を超えた「メディア」になり得るというのだ。

ブログメディアには、「ニッチジャンルに特化」「高頻度での更新」「ローコスト運営」「独自ドメインでの認知確立」という4大特徴があり、ブログを運営インフラとして利用した次世代の専用メディアを指すという。

田端室長は、「メディアのブランドとしてエッジを出して、独自色を出すには独自ドメインを出すしかない。独自ドメインでキャラを確立していく。言ってしまえば、21世紀の専門誌である。」と、ブログメディアについての考えを語った。

このようなブログメディアは、競合他社が参入してくる可能性は大いにある。しかし、ポータルとブログの両方を有するライブドアには、大いに競争優位性があるという。ライブドアが目指しているのは、従来型のポータルサイトからメディアプラットフォーム提供企業だ。

ライブドアでは、ITライフハックをはじめ、すでに多くのブログメディア・専門メディアをローンチ済みで、今後もますます加速していくとしている。

■ページビュー 1億、参加ブロガー500名を目指す - BLOGOS 大谷編集長
BLOGOSとは、政治・経済を中心に、「良質な時事分析・オピニオン」を含むブログを、livedoor ニュース編集部が厳選して掲載する、オピニオンメディアだ。

ライブドア BLOGOS編集長 大谷広太 氏


大谷編集長は、「月刊誌・総合誌と呼ばれるメディアが、大御所や中高年の論者に偏りがちになってしまい、議論がパターン化してしまう。また建前の議論となりがちで、本音とずれてしまう現状にある。一方、(ブログに目を向けると、)日本でのブログは日記として使われているものの、議論のツールとして機能していない現状があった。」と、BLOGOSを立ち上げるキッカケを明らかにした。

BLOGOSでは、編集方針として上下左右の別なく、オピニオンをすくい上げる。さらに国会議員と10代ブロガーの意見が並ぶ面白さもあるというのだ。

そんなBLOGOSへの参加ブロガーは、延べ250名となる。具体的には、ブログを「日記」ではなく、「意見発表の場」と捉える政治家、「本音」を語れる専門家、・ネットジャーナリスト、ブロガー(有名無名を問わない)、ネット発のオピニオンメディア(他社ポータルも含め協業)などだ。

今後の展開としては、さらなるコンテンツの充実をはかり、2011年10月時点で、ページビュー 1億、参加ブロガー500名を目指していくとしている。

■個人が自分の実力でしか生きられない時代へ - アゴラ編集長 池田信夫氏
ゲストスピーカーのアゴラ編集長 池田信夫 氏は、ブログメディアについて、「First Movers Advantage」という掲載学の言葉を持ち出した。「First Movers Advantage」とは、ある分野で最初に動いた企業が有利になるという現象だ。
アゴラ編集長 池田信夫氏

アゴラ編集長 池田氏は、「この分野は、一番とそれ以外しかない。一番をとれば、それなりに可能性がある。今の新聞・テレビは、おそらく10年はもたない。そういう人たちは、こういうメディアに流れてくるのではないだろうか。

失業したジャーナリストが飯を食うためのプラットフォームが、出てくると思われる。肩書きで見ているわけではなく、文章に興味がある人が見にきている。個人が自分の実力でしか生きていけない。非常に厳しい時代となるが、それが常識になっていくのではないか。」と、メディアに対する考えを述べた。


発表会では、投資・金融に特化したオピニオンメディア「BLOGOS finance」を12月中旬にオープンすることも明らかにされた。

ライブドアは、ブログメディアを通して、世論形成のためのプラットフォームを整備し、ブロガーが活躍できる世界を目指すとしている。

提供:livedoorニュース

2010年12月08日

メガネなしで立体に見えるのはなぜ?進化する3D技術(後編)【最新ハイテク講座】

大画面でもメガネなしで楽しめる3Dとして登場した東芝のグラスレス3D。1つの画素で9個の視差画像を作り出している


人間は左右は約7cm程度離れているため、左目と右目で見えている画像が少しずれている。頭の中でこの画像を合成することで、物が立体に見える。逆に言えば、左目と右目で捉える画像に差をつければ、物が立体に見えることになる。最新ハイテク講座では、前回のメガネあり?それともメガネなし?進化する3D技術に引き続き3Dについて調べてみよう。

同じ3Dでも、映画や液晶テレビなどは専用メガネが必要で、スマートフォンや携帯ゲーム機は裸眼で楽しめる。前回は専用めがねを使った方法を説明したため、今回はどうして裸眼で3Dが見えるのかを説明していく。
よく知られているのが視差バリア方式だ。シャープが提供している裸眼立体視の方式でスマートフォンなどで使われている。あわせて、注目を集めている東芝「グラスレス3Dレグザ」に採用されたインテグラルイメージング方式も紹介する。

メガネなしタイプ
・視差バリア方式
スマートフォンや携帯ゲーム機は画面が小さいため、見る位置がある程度特定できる。そのため、キメうちで左右の画像をそれぞれの方向からしか見えないようにすることで、メガネを付けなくても立体に見えるようにできる。そのための方式のひとつが視差バリア方式だ。ディスプレイからの光の進行方向を制御し、右目と左目に異なる画像を見えるようにするために、視差バリアを利用しているのだ。

シャープは、従来の液晶ディスプレイに独自の「スイッチ液晶」を組み合わせている。この「スイッチ液晶」が光学視差バリアを作り出し、光の進行方向を制御している。液晶ディスプレイには、視差バリアで分けられた右目と左目のそれぞれの画像エリアにあわせて3D画像を表示することで、立体に見えるようにしている。

視差バリアを作る「スイッチ液晶」は電気的にコントロールすることで視差バリアのON/OFFができるため、2D/3Dの切り替えも簡単だ。構造もシンプルなので、コスト面、信頼性に優れている。ディスプレイに表示する右目と左目の画像の差を調整することで、奥行き感も調整できる。さらにシャープでは、スイッチ液晶とタッチパネルを一体化することで薄型化を、視差バリアを縦横の両方向で制御することで縦でも横でも3Dが表示できる。
低価格で信頼性が高いため、裸眼タイプではスマートフォンをはじめ広く小型機器で使われている。これからも小型機器では主流となっていくだろう。

・インテグラルイメージング方式
視差バリア方式は、左右それぞれの目に対応する画像をひとつずつ用意する。目の幅より大きいサイズのディスプレイになると、両方の目に同じ画像が入ってくる場合がある。それを避けるには、ひとつの画素から複数の画像を光の方向を制御してそれぞれの角度で出せばよい。ということで、東芝のグラスレス3Dが採用しているのがインテグラルイメージング方式なのだ。

視聴位置に応じて右目用と左目用の異なる映像を映し出し、それぞれの目で映像を捉えることで立体として認識できる。東芝はこの原理を独自映像処理技術で実現しているのだ。

実際には1画素ごとに9つの映像をリアルタイムに生成し、液晶パネルから「垂直レンチキュラーシート」を通じて、9方向に光を制御して発信している。この「グラスレス3D専用LEDパネル」は、フルハイビジョンの約4倍の解像度となる約829万画素となっている。これで1画素で9枚の画像を同時に表示することで、1280×720の3D映像を作り出しているのだ。
ちなみに、「垂直レンチキュラーシート」とは半円状の特殊なレンズで、1画素分となる9枚の画像をそれぞれの方向に送り出している。これにより、視野角が広くなるのだ。

9枚の画像はグラスレス3D専用CELLレグザエンジンにより作り出している。プレイステーション3やCELLレグザにも使用している、高い演算能力を持つCell Broadband Engineをコアに、多視差変換LSIを組み合わせていることで、9視差の映像をリアルタイムに生成している。

元画像が2Dでも3Dでも、被写体の動きから奥行きを検出する「モーション3D」、画面の構図から奥行きを検出する「ベースライン3D」から、奥行きを推定して9視差の画像を作り出すのだ。「モーション3D」では、手前のものほど見かけの動きが速いという基本原理から前後関係を推定している。「ベースライン3D」では、1400ものサンプル画像から似た構図を見つけ出し奥行きを割り当てている。この2つを組み合わせることで奥行き感を出している。

大画面では高価な裸眼3Dだが、今後広く普及していくことで、価格も下がっていくことが考えられる。現状では普及しているとは言いがたい大画面3Dだが、テレビ放送でも3Dが増えてきたこともあり、今後コンテンツが充実していきそう。ゲームも続々と登場し、これから急激に伸びていくことが期待されている。

提供:livedoorニュース

2010年12月06日

ネットはテレビや新聞を超えた!著名人が吠えたメディア本来の姿

メディア討論

- ブログポータル「BLOGOS」がメディアの未来を変える -
インターネットは今や、テレビやラジオ、新聞に並ぶ情報メディアとなっている。そうしたインターネット社会の中で、「情報発信・議論のきっかけ」となりうる良質な時事分析、オピニオンを含むブログを、livedoor ニュース編集部が整理・紹介するサイトが「11月30日に記者会見を開いた」、ブログポータル「BLOGOS(ブロゴス)」だ。

2009年10月にオープンした「BLOGOS」は、当初は約60名だった参加ブロガーも、1年を経過した2010年10月には累計250名を超え、月間約1,400万ページビューのサイト規模に成長し、現在は既存とは違った、オピニオンや情報の厚さが反響を呼んでいる。そんな「BLOGOS」の1周年を記念したイベントが開催された。

ライブドアは2010年11月30日、都内 新宿住友ホールにおいて、「BLOGOS1周年記念シンポジウム メディアの未来像を考える〜進化するネットメディア 変化するマスメディア〜」を開催した。

シンポジウムでは、BLOGOS1周年を記念し、メディアに造詣の深いパネリストとして、アゴラ編集長 池田信夫 氏(57歳)、ジャーナリスト 田原総一朗 氏(76歳)、ジェイ・キャスト 代表取締役 蜷川真夫 氏(72歳)を招き、報道・論壇メディアとしてのネットメディアのこれから、ビジネスからみたネットメディアのこれからについてを語り合った。

ネットがテレビにとって変わる時代へ
シンポジウムは、既存とネットのメディアについての話題から始まった。

池田氏は「よくも悪くも17年間、テレビは変わっていない。本当はテレビにもチャンスがあったと思う。」と、衝撃的な発言をした。池田氏は1993年までNHKに勤務していたが、その頃から今までテレビの体質は変わらず、インターネットへの対応は後手後手にまわっているという。

海外では、BBCがビデオ・オン・デマンドを開始しており、いつでも好きな番組が見られるようになっている。「このギャップを埋めるのは、少し大変だと思います。」と、現在のテレビに対する意見を述べた。

田原氏は、東京12チャンネル(現・テレビ東京)のディレクターとして、ジャーナリストとしての第一歩をスタートして以来、常に業界の一線で活躍してきた。田原氏は東京オリンピックの前の年に岩波映画製作所からテレビ局へ移ったが、その理由について「テレビがいい加減なメディアだからですよ。」と、驚くべきコメントをした。

入局前、テレビ朝日の若いディレクターに幼稚園の番組の構成をたのまれ、田原氏が思いつくまましゃべったところ、その案で行きましょうという話になり、台本は今晩中、番組はあさってと、当時としては驚くべき進行の早さだった。というのも、岩波映画製作所では10回も20回も企画会議があったという。田原氏は、「こんないい加減な世界があっていいのか。何でもできる。これは魅力的だ。」と考え、入局に至ったというのだ。

現在、どの局もコンプライアンスに大変注意を払っており、そこが駄目だという番組は放送することができない。
たとえば、係争中の被告や有罪が確定した被告は、テレビでは放送できないという。同様の理由で、堀江貴文氏もテレビに出演することができない。「既存メディア(テレビ)がやることを、ネットがやり始めた。逆転してしまった。これは大変だぞ。」と、ネットメディアに対する考えを述べた。

ジェイ・キャスト 代表取締役 蜷川真夫氏は、朝日新聞社の社会部記者として活躍しし、「AERA」の編集長をつとめたこともある。蜷川氏は「自分で原稿を書くのが一番いいかな。編集というはちょっと面倒くさいし、取材して書く面白さがあるから、肉体労働でもいいかな。」と、新聞記者になるキッカケを語った。当時、新聞はメディアの中でも全盛時代だったという。

新聞は、その時代、その時代で他のメディアを気にするメディアだそうで、「テレビが面白い番組を流すと、新聞の中でテレビのような面白い記事が書けないか。週刊誌が面白いと、新聞で雑誌のような記事は書けないか。よそのメディアに影響されて、新聞はあるべき姿を失っている。」と、自分の考えを述べた。将来、インターネットがかなり優勢して、その中でニュースや情報が流されることを考え、ジェイキャスト・ニュースを立ち上げるに至ったそうだ。当初は、画像や動画ものせられなかったわけだが、今日ではそういう問題もなくなった。まさにネットの時代というわけだ。

尖閣ビデオが投げ掛けるメディアの問題
ネットといえば、尖閣ビデオの第一報がテレビや新聞ではなく、ネットであった点が記憶に新しい。

なぜ、ネットで最初に公開されたのか?

池田氏によると、「現場は絶対、出したいというだろう。しかし、法務部のOKが出ないと、放送できない。テレビ局は役所に免許を握られているので、違法なものを流すと、免許を取り消されて大変なことになる。新聞と一緒に出すようにしようと。それくらい、これは微妙な問題だったんですね。」と、既存メディアの問題点を明らかにした。

それに対して、蜷川氏は「うちは夜中の段階でわかっていたんですね。すぐ記事として流しました。ジェイキャストニュースは普通のニュースもやるけれども、切り口を変えた記事を伝えるのもコンセプトにしていますから。」と答えた。
ジェイキャストでは、動画で流したいので、バックアップもとったという。「違法ではないのか」という意見が社内であったが、蜷川氏によれば、ネットのメディアであるからには、動画を見せる必要があり、これは当たり前の行為だというのだ。

MCのBLOGOS編集長 大谷氏の「ネットではなく、テレビ局に持ち込んだ場合、どのような対応になったのか。」に対して、田原氏は「YouTubeの情報を最初に流したのは、NHK。民放はわかっていたけど、違法なものをやっていいかなと。一番大胆だったのが、一番臆病なNHKだったんですよ。」と、独特の口調で語ってくれた。民放はNHKの放送を確認してから、自局での放送を行ったわけだ。

「それから裁判に関わった人間を出しちゃいけないんですよ。つまり、容疑者になるから。知る権利と、どっちが大事だかと言ったら、知る権利のほうがはるかに大事。」と、テレビ局の問題点を明らかにした。また、民主党の代表選挙の話を持ち出し、編集方針のために真実を語ろうとしない新聞もだらしないという。

現在のテレビや新聞は、法務部が許可したものでなければ、ニュースとして流すことができない。また裁判中の事件でも、刑事事件にならなければ、報道しないという姿勢がある。検察の流す情報をそのまま鵜呑みにする既存メディアには、多いに問題があるというのだ。メディアは独自取材を行い、たとえ逮捕される可能性があったとしても、それを報道する。これがメディア本来の姿であるという。

ブログポータル「BLOGOS」を含めたネットメディアの可能性と、既存メディアについて、あらためて考えさせられるシンポジウムだった。

提供:livedoorニュース

2010年12月03日

スマートフォンの流行は本物か?2010年ヒット商品番付が明らかに

2010年ヒット商品番付年末の風物詩となっているのが2010年ベスト10だ。電通総研の「2010年・消費者が選ぶ話題注目商品」に引き続き、楽天も「楽天市場 2010年 ヒット商品番付」を発表した。

約5万の商品ジャンルごとに、2010年1月1日〜9月30日の売り上げの前年同期比を計測する。そして、一定の売り上げ規模があり著しく成長した商品ジャンルを抽出し、楽天市場番付選定会議により選出したのだ。果たしてIT関連は入っているのか。

東の横綱を見てみると、「スマートフォン」が入っていた。楽天では、携帯電話市場で急速に普及したスマートフォンにより、慣れ親しんだ"話す"だけのケータイから、より多くの情報を"得る"ケータイへ、ユーザーの関心が移行したとしている。
さらに、2010年は消費者が+αの価値を持つ商品から新たな刺激を求めた年だったと分析している。スマートフォンはそのニーズにピッタリの商品だったのだ。

具体的な商品ジャンルとしては、スマートフォン用ケースやスピーカー、イヤホンが含まれている。2000年ごろからPDA(携帯情報端末)をはじめとしたモバイル端末で試行錯誤されてきたユビキタス(いつでも、どこでも、誰でも)が本格化した新たな時代の幕開けといると、楽天では解説している。ユビキタスかどうかは別にしてスマートフォンがブレイクしたことは間違いなさそう。

iPhoneが切り開いたスマートフォン市場へ、2010年にAndroidが参入し、急速に一般化が進んだ。各キャリアが冬春モデルで大量にAndroidを投入してくる。2011年はさらに広がり、スマートフォンが当たり前の時代になってきそうだ。

「楽天市場 2010年 ヒット商品番付」

横綱:スマートフォン
大関:新食感スイーツ
関脇:『One Piece』
小結:猛暑

西
横綱:食べるラー油
大関:アウトドア・体力作り
関脇:多機能性インナー
小結:円高還元

提供:livedoorニュース

2010年12月01日

ついに復活なるか!ウィルコム、会社更生計画の認可が決定

ウィルコム会社再生他社に先駈けていちいち早く定額制のデータ通信を提供し、今でも熱狂的なファンを持つ携帯電話の会社が復活しようとしている。ウィルコムは、2010年3月12日に東京地方裁判所より更生手続開始決定を受け、同裁判所の指導監督の下、事業の更生に向け取り組み、更生計画案を裁判所へ提出していた。

書面投票の結果、可決に必要な法定多数を大幅に上回る債権者の更生計画案への賛同により、2010年11月30日、同裁判所より更生計画認可が決定したことを明らかにした。

同社は、
「これもひとえに皆様の特段のご理解とご支援の賜物であり心より御礼申し上げます。」と、コメントしている。

ウィルコム

提供:livedoorニュース