ウォーターフロントを見直せ!6
九電工の橋田紘一社長は、「博多港が福岡の海の玄関口としての機能を果たし、多くの人々に親しまれるよう、市民のみなさんのニーズに応える努力をこれからもおしみませんので、港町博多のシンボルとして育てていただきたい」と話した。船着き場であることを生かして、ベイサイドプレイス博多から那珂川をのぼってキャナルシティ博多近くの春吉橋までをつなぐ水上バスの運行も検討されている。
しかし、博多港を本当の意味での「海の玄関口」として機能させるには交通アクセスの本格的な整備が不可欠だ。例えば、ベイサイドプレイス博多から中央埠頭―大博通り―博多駅―住吉通り―渡辺通り―天神―昭和通り―ベイサイドプレイス博多という循環ルートで次世代型路面電車(LRT)を走らせてみてはどうか。LRTは環境負荷が小さい都市交通機関として近年世界の多くの都市で導入されるようになっており、建設費用も地下鉄建設の10分の1から20分の1で済む。国も自治体や地域企業の合意によるLRT整備計画に対して費用補助など導入支援を打ち出している。
中央・博多埠頭の海上ターミナル化と、そこから鉄道や空港を含む都心各地につながるアクセスを整備することは福岡の都市全体の交流機能を高めることになる。
博多港中央部のウォーターフロントには、アジアからの集客、コンベンション施設、そしてベイサイドプレイス博多と、港町として必要かつ効果的な要素が集まっている。交通アクセスの整備などによって点在する要素を結びつけることが、博多港ウォーターフロントの中央部分における根本的な課題だ。この課題に行政を中心とした港湾関係者がいかに取り組むかが重要であり、ベイサイドプレイス博多が新しいウォーターフロントづくりの起爆剤になるのか、今後の動向が注目される。
