「博多阪急の店づくり戦略を大胆予測」 3
最重点エリアと予測される30分圏内商圏は天神より広域
博多阪急は出店に際し、最重点の商圏を博多駅より30分圏内と設定するだろう。30分エリアの公共交通機関は、①JR九州鹿児島本線の鳥栖(佐賀県)・宗像市(福岡県)まで、②同香椎線の西戸崎(福岡市東区)まで、③同福北ゆたか線の飯塚(福岡県)まで、④西鉄バスは天神を通過せず城南線経由で博多駅に乗り入れる、中央区、城南区、早良区の路線と博多駅着の南区、博多区、東区の路線、⑤都市高速経由バスは香椎(福岡市東区)方面、百道浜(福岡市早良区)方面、那珂川町方面、⑥福岡市営地下鉄は、姪浜(福岡市西区)や前原市までである。このように、博多駅へのアクセス面は外環状線の整備などで天神以上に便利である。
九州新幹線鹿児島ルートが開業すれば30分圏内はさらに拡大する。熊本まで約35分、鹿児島まで約1時間20分となり、熊本は約30分エリアに入ることとなる。現在、博多~小倉間の新幹線の時間は約20分のため、福岡市への顧客の流失も起こっている。
博多~小倉(北九州市)の新幹線片道料金は2050円で、土日祝料金往復3000円を設定しているが、九州新幹線開通記念として、博多~熊本間、博多~久留米間、博多~新山口間なども土日祝の利用金を半額とすれば、博多駅への集客はますます拡大するであろう。現在、名古屋(愛知県)~豊橋(愛知県)の新幹線片道料金は2230円であるが、土日祝は往復2260円と約半額に設定されているため豊橋から名古屋への顧客の流失が起こっているといわれている。九州・山口でも鉄道料金が格安になれば、小倉・久留米・熊本・山口は、行政区の名称は現行のままとしても、商圏的に見れば「福岡市小倉区・福岡市久留米区・福岡市熊本区・福岡市山口区」となるであろう。
博多駅までの商圏は30分といっても天神地区より広域であることには間違いない。博多阪急はターミナル店として新しい顧客を獲得し福岡市内百貨店や地方百貨店は対前年マイナス2ケタとなる可能性は高い。
