真っ暗闇の中にひと筋の光明「あと1年」耐えられるか?8
わずかな兆しを逃すな不況の今できる取り組み
そうした中で、わずかな兆しに期待する声もある。
ある専門工事業者の経営者はこう話す。「昨年の秋ごろから最悪の状態が続いて、本当に見積もりの依頼がまったくこなくなりました。しかしこの数カ月は、ほんのわずかですが見積もり依頼が入り始めています。ただ、この兆しが具体的な数字となるまでにはまだまだ時間もかかります。また、民主党の新政権による経済政策がどうなるかもこれから、という状態。だから、少なくともあと1年は厳しい状態が続くと考えておいたほうがいいでしょう。どこまで辛抱できるか、です」
この不況をピンチととらえるか、チャンスと見るかで、この1年の辛抱の仕方が大きく変わると、この経営者は話す。「景気がいいときはどの業者もみんないいけれども、景気が悪いときほど、業績に差がでます。いくら景気が悪いといっても、業界全社がつぶれているわけではない。破たんしたところをみると、実は内的要因が大半です。景気のせいにしてはいけません。同じ業界を見渡すと、何十社も生きているわけですから、自分の会社が生きていく程度の市場は必ずあるのです。その市場をきちんと自社の顧客にする努力を、あらゆる方策を立ててできることはすべてやるべきときなのです。ここが経営者としてのふんばりどころでしょう」というのだ。
また、一方で新規物件が止まっているマンション業界においても、「完全に底を打った。これから動き出す」と、積極策に転じる建設関連業者もある。
