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夏の終わりの暴れん坊、台風の名前って?

海岸9月の声が聞こえると、台風シーズンがやってくる。
偏西風や高気圧と影響で8月終わりから10月にかけて日本列島にやってくる台風は、直撃すると大きな爪あとを残す。

この夏の終わりにやってくる暴れん坊、台風を「1号」「2号」と番号で呼ぶのは便宜的なもので、別に正式な名前が付けられていることをご存知だろうか。
この台風の正式名について、『新聞・雑誌記事横断検索』で調べてみた。


台風の名前とは?

台風の名前というと「ジェーン」や「キャサリン」など英語の女性名を連想される方も多いのではないだろうか。

英語の女性名による台風の名前は戦後使用されていたものだ。当時、独自に台風情報を監視することができなかった日本は、情報をアメリカ軍の気象部に頼っていた。そのため、そこで付けられていた女性名を便宜的にそのまま流用していたという。

この、言わば”台風のアメリカ名”は国際的に認められ、標準的な共通名称として気象庁が船舶向けに発信する情報などに1999年まで使われていた。

しかし国内で使用されていたのは1952年まで。翌年からは現在と同じ番号制度が採用された。その後は基本的に番号を使用し、大きな被害を出した台風には「伊勢湾台風」「室戸台風」のように、地名にちなんだ命名がされるようになった。

ちなみに、英語の女性名による命名は、あらかじめアルファベット順で用意されている命名リストから、アメリカの台風情報センター(グワム)で発生を認定した順に付けられる形式。当初は女性名だけが用意されていたこの命名リストは、「死者など多大な被害を出す破壊的な暴風雨の名前を、女性だけに限定するのは不公平」という批判が女性側から出されたことを受け、1979年から男性名も取り入れられるようになったそうだ。


「アジア名」の登場

この台風の命名規則に動きがあったのは1997年。
世界気象機関(WMO)の「台風委員会」で、毎年甚大な被害を受けるアジア各国の防災意識を高めることなどを目的として、台風の名称をもっとアジアになじみあるものにするよう香港が提案したことがきっかけだ。

翌年、加盟国の言葉で動植物や自然現象に関係する名前を使用する「アジア名」が採択され、「台風委員会」に加盟する北大西洋沿岸の14カ国(日本、アメリカなどを含む)で2000年から正式に使用が開始されている。

このアジア名、英語人名の場合と同様、あらかじめ用意された140個の名前を順番に使用する形式だ。気象庁によると台風は年間平均26~7個発生することから、約5年で一巡し、その後はまた一番目に戻ることになる。

アジア名リストは気象庁のホームページなどでも見ることができるため割愛するが、天や嵐の神をイメージする「ロンワン(意味:龍の王、中国)」や「イーウィニャ(嵐の神、ミクロネシア)」など、各国の台風に関するイメージなども見て取ることができる。
また、宝石や花、鳥など、優しく小さなものを指すような名前も多く、名づけられた台風が小さく、影響も少ないものであるようという願いも込められているのだろう。


日本からの「アジア名」

では、日本から登録された名前はどんなものか。「テンビン」「ヤギ」「ウサギ」といえばおわかりのとおり、星座の名前からとられている。台風の影響を一番受ける船舶の運航に大きな役割を果たしているということで星座から選ばれたのだという。

具体的な名前は次の10個。「加盟国の言葉で動植物や自然現象に関係する名前」という条件からずれている気がするものも混じっているようではあるが、各国での発音のしやすさを考慮して選ばれたという名前だ。

テンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コップ、コンパス、トカゲ、ワシ

ちなみに、気象庁がアジア名を使用するのは主として船舶への通知など国際的な通知のみ。国内で使用する名称は各国に任されていることから、国内向けには番号制度による情報をメインに使用しているという。

なお、今回の台風11号の正式名は「マーワー(ばら、マレーシア)」。
おそらく”小さく影響も少ないように”と付けられたと思われる名前のひとつではあるが、関東を中心に、その願いはあまりかなわなかったようにも思われる。大量の雨が降ったことから特に土砂災害などへの警戒が必要な状態が続く。

被災された方が早く安全、安心な生活を取り戻せるよう祈ります。


提供:株式会社ジー・サーチ

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