福岡流通大戦争は百貨店業界再々編の幕開けか8
一方、岩田屋はファッションに強いと言われるが、10年秋に旧岩田屋本館跡にパルコが出店(延べ床面積2万4000平方メートル)すると、その座は奪われかねない。パルコは若者向けファッションが得意分野で、福岡パルコは池袋や名古屋などと並ぶ基幹店に位置づけられている。更には、本体の伊勢丹が今期低迷している。各百貨店は伊勢丹を勉強し、伊勢丹のノウハウを吸収しようと動いてきた。このため流通業界は伊勢丹から人材をスカウトしてきたが、小田急百貨店の3人の役員は08年退任、ミレニアムリテイリングのS社長も辞任するなど伊勢丹流はどうもうまくいかなかった感じがする。今や伊勢丹は変調しているように感じる。したがって、岩田屋にとってプラスとなるのかどうか分からない。
また、三越福岡店・岩田屋が早急に解決すべき点が両店のカード戦略の統合である。三越カードは5%値引き、岩田屋はポイント付加とシステムが違うため顧客にとって両店で買い物する場合、利便性に欠けるのが現状だ。このため、博多阪急が出店する1年前までに統合することが重要である。
