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福岡流通大戦争は百貨店業界再々編の幕開けか3

百貨店は2大グループに再々編となるのか
 全国百貨店売上高は10年間で約2割減少し、07年で約7兆7000億円となった。価格競争力のある専門店等に顧客を奪われているのが現状だ。

 08年4月から9月までの3大百貨店グルーブの売上高の対前年同月で比べてみても、J.フロントリテイリングは毎月、対前年比マイナスで苦戦、08年度中間期決算でも減益減収となった。三越伊勢丹ホールディングスもファッションに強い伊勢丹が予想外に対前年同月比マイナス傾向と苦戦している。阪急百貨店はプラス月が他店に比べて多いものの、高島屋、阪神百貨店とも対前年比マイナス傾向となっている(表1参照)。このように、百貨店は消費低迷の中、苦戦を続けているのが実態である。

 売上高トップの三越伊勢丹ホールディングスは経営統合後、伊勢丹サイドがかなり強引なやり方で統合を進めているといわれ、「伊勢丹社員がつねに上座にいる感じ」という声が囁かれるほどだ。また伊勢丹社員は「肉食動物」、三越社員は「草食動物」とも噂され、伊勢丹低迷の中、三越にとって伊勢丹と一緒になる意味は薄れているように感じられる。大丸と松坂屋にしても統合後は両店とも苦戦し、売上面で松坂屋が足を引っ張っている状況である。

 米国では、1886年頃百貨店グループは11グループであったが80年代末からの景気低迷で8グループに再編された。2005年には、売上高1位のフェデレーテッドが2位のメイを買収しメーシーズが誕生。今や米国百貨店は全米に800店超を展開し売上高3兆円規模のメーシーズ一強体制時代となっている。日本でも、このまま景気低迷による消費不振が続くと米国と同様再々編され、2大グループに集約されるかもしれない。それは、「J・フロントリテイリング」と「ミレニアムリテイリング(そごう・西武)」との経営統合や「高島屋、阪急阪神百貨店」と「三越伊勢丹ホールデイングス」などとの経営統合があるかもしれないが、現在経営統合されている「三越、伊勢丹」や「大丸、松坂屋」が現グループから離脱した後、新しい百貨店グループが誕生したり、他の百貨店グループを傘下にすることも考えられる。

 近い将来、「想像もつかない再編劇」となる可能性が高いと思われる。福岡の流通戦争の勝敗は百貨店再々編の幕開けとなるかもしれない。