Interview 中村学園大学客員教授 坂田 利家氏2
日本人の健康管理は不十分将来への意識改革が必要
―一般の日本人の健康管理のあり方について?
坂田教授 まず欧米人は体が大きく、強健なのですが、それと反対に老化のスピード、度合いともに非常に激しい。これは遺伝子によるもので、そのため老化の進行を食い止めようとあらゆる努力を惜しみません。また個それぞれが独立していますので、頼りになるのは自分しかいないため、老後は特に自分の健康管理に積極的にお金を投資します。
一方日本人は、欧米人に比べて老化の進行が遅く緩やかです。また老後は核家族が増えたとはいっても、社会システムとして家族の関係が密で、依存しあっていますので、自己の健康管理への投資も極めて消極的です。長寿といわれていますが、とくに老後の健康管理に対する自覚が不十分です。
―日本人の長寿というのは、世界的に評価されていると思いますが。
坂田 現在では、長寿も然ることながら、老後寝付いて死を迎えるまでの時間を限りなく短くすること、これが最大の関心事です。表現は少々荒っぽいかもしれませんが、できればポックリ逝くように努力すべきです。実際、厚労省は、医療政策をそういう方向に切り替えています。
―今回の「特定健診・特定保健指導」制度導入と関係がありますか?
坂田 もちろん厚労省としては、この制度を導入することで生活習慣病でもたらされる多くの病気を事前に予防し、全体として医療費を抑制したいと思っています。確かにこの制度の導入によって、多くの人が早いうちから自己の健康管理に投資する、そのきっかけになったとしたら意味は大いにあります。
