08年度内にも年間生産台数150万台達成 設計・開発拠点の設置で新しい段階へ9
やる気を見せる地場中小企業も
経済産業省はサポーティング・インダストリー法(中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律)に基づき、新技術に挑戦する中小企業の低利融資や特許料の減免などの支援措置をしているが、九州全体では24件が認定されている。そのうち自動車関連産業が17件と圧倒的に多い。ちなみに情報家電産業は6件、次いで半導体2件の順である。
今年4月、新たに認定された5件のうち4件が自動車関連だ。4件の内訳は、富士岐工産(北九州市)が溶射の基盤技術、オタライト(春日市)が粉末冶金、ミクロエース(宮崎市)がめっき、戸畑ターレット工作所(北九州市)が鍛造の基盤技術の研究開発に取り組んでいる。
情報家電産業の分野から主力を自動車関連に移す企業も少なくない。CAD・CAM(コンピューターによる設計・製造)ソフトのシステム受託開発を手掛けるベンチャー、エーエスエー(北九州市)は、昨年、社運を懸けた新システムの開発にこぎ着けた。微細な凹凸を感知するセンサーを研磨ロボットに搭載した精密金型研磨用のロボットシステムで、熟練工の手作業と同水準の1000分の1ミリ単位の研磨加工が可能だ。特に高い精度と品質が求められる自動車部品金型の製作に威力を発揮する。
エーエスシーがこのシステムの開発に乗り出したのは2003年。当時は主力の情報関連企業向けシステム開発が先細りしつつあり、自動車関連事業に活路を求めた。このシステム開発に投じた資金は1億4000万円。売上高5億円の同社にとっては大きな賭けだったが、今では1次部品メーカーに納入するまでになった。
