08年度内にも年間生産台数150万台達成 設計・開発拠点の設置で新しい段階 へ6
九州の部品メーカーは808社
九州の部品メーカーは現在808社。内訳は1次メーカー(完成車メーカーと共同開発・調達窓口あり)が50社、2次・3次メーカー(1次メーカーと共同開発・生産管理技術)が401社、残りの348社が金型やプレス加工、鋳鍛造、表面処理などの中小企業である。
各メーカー別に部品調達を見てみると、トヨタ九州では、九州で生産する車種に必要な部品を域内から調達するように取り組んでいる。系列の1次メーカーの九州進出に加え、「九州で出来るものは九州で」と部品メーカーとの技術提携による地場企業の育成を路線として打ち出している。しかし現実は厳しい。トヨタ九州苅田エンジン工場の立ち上げ時で、九州内調達は300〜400点のうち2点にすぎなかったという。
「北部九州自動車150万台生産拠点プロジェクト」では「地元調達率70%」を目標のひとつに掲げているが、自動車メーカーが生産管理の3要素として重視しているQCD(品質、コスト、納期)で、世界的な競争力を自動車メーカーが求めるレベルに、地場企業がどうやって到達するかが課題だ。
品質のPPM(パーセント・パー・ミリオン)管理は、100万個製作して不良品が数個以下。生産過程は不良品がないという前提で動いているため、不良品がそれ以上になるとリコールされる。地元の半導体メーカーでも経験したことがない、まさに文化の違う世界である。そして、ケタ外れの量を生産して、1分以内に1台が出来上がる工場に、ジャスト・イン・タイムで確実に納めなければならない。その上に粗利益率も低い。初めから自動車産業への参入を、あきらめている地場中小企業も少なくない。
