08年度内にも年間生産台数150万台達成 設計・開発拠点の設置で新しい段階へ3
第3次自動車ブームまでの経緯
いま自動車工場および関連工場の進出・増設ラッシュに沸く九州は、1976年の日産の九州進出による第1次自動車産業ブーム、1992年のトヨタ九州の宮田工場操業による第2次自動車産業ブームにつづく、第3次自動車産業ブームの真っただ中だといっていいだろう。
第3次自動車産業の発端となったのは2004年11月、ダイハツ工業グループのダイハツ九州(旧ダイハツ車体)が群馬県前橋市から福岡県に隣接する大分県中津市への全面移転だった。当初12万台の生産能力で立ち上げ、その後矢継ぎ早に増強して、2006年23万台を生産した。昨年11月には第2工場が稼働して年産46万台体制になった。
一方、2005年9月にはトヨタ九州の第2工場が完成、トヨタの最高級ブランド車「レクサス」の生産を始めた。同年12月には、トヨタグループとしては愛知県外では国内初となるエンジン工場を苅田町に完成、宮田工場向けのエンジンの生産が始まった。やがてトヨタ九州での好調な車両生産を受けて、エンジン工場の生産能力を44万基と倍増させた。
一方、日産グループも日産車体が、日産九州工場内に新工場を建設、2009年初旬には操業する。これで日産グループの九州における生産能力は65万台となり、日産グループの国内における生産能力の約4割を占める一大拠点となった。
メーカー3社の完成車全体の約7割が輸出向けで、トヨタ九州は博多港から約9割、日産九州は苅田港から約8割、ダイハツ九州は2割強を輸出している。米国市場ではトヨタ九州のハイブリット車、日産九州の新型エクストレイル、ムラーノなどが好調だ。
