九州全域が一丸となって取り組む「カーアイランド」づくり4
自動車はあらゆる分野の可能性を秘めた産業
―2008年度中に北部九州の自動車メーカー3社の年間生産台数が150万台を達成することが確定的です。これだけ順調に伸びてきた原因はなんでしょうか。
谷 ひとつは「北部九州自動車150万台生産拠点プロジェクト」に代表されるように地元の熱意です。自動車関連産業を地元の経済を引っ張るリーディングインダストリーに育てようという積極的な施策の効果が大きい。それと、これまで関東、東海地域に集中していた生産拠点を分散化して新しい生産拠点づくりを進める自動車メーカーの企業戦略に応えるだけのものが、地元にあったということです。つまり北部九州には自動車に関連するものづくりの歴史や技術の集積や人材が豊富にあった。
―自動車関連産業は九州のリーディングインダストリーになりうるでしょうか。
谷 2005年の九州地域の自動車関連産業出荷額は約2・7兆円と全体の製造業工業出荷額約20兆円の約14%を占めています。順調にいけば2020年の九州の自動車関連産業の出荷額は6・4兆円から7・6兆円との試算もあります。自動車産業はあらゆる分野に新しいビジネスチャンスを生みます。例えばカーナビなどはあっという間に普及して、今やレンタカーにも付いています。これから環境、安全・安心などのニーズに対応していかねばならないので、さらに新しい技術や新商品が開発されてくるでしょう。
