九州全域が一丸となって取り組む「カーアイランド」づくり6
高まる地元中小企業の自動車関連への参入気運
―これからは部品の地域調達率のアップと地元中小企業の技術力の向上が課題になります。
谷 経済産業省のサポーティングインダストリー法(中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律)による戦略的基盤技術高度化支援事業の中小企業の認定件数は九州全体で現在27件ですが、そのうち17件が自動車関連です。しかも今年新規に認定された5件のうち4件が自動車関連でした。このように自動車部品の生産性向上、低コスト化、環境配慮に対応した技術開発の意識が九州でも確実に高まってきています。
―そのような技術力強化に熱意ある中小企業は、北部九州に集中しているのですか。
谷 そんなことはありません。例えば宮崎県では現在、3社5件が認定を受けていますが、5件すべてが自動車関連です。本当の意味で九州を「カーアイランド」にするためには、北部九州だけでなく九州全体で一丸となって取り組まなければなりません。関東や東海での部品の供給は陸送の場合、3時間圏が目安とされています。そのため九州知事会では九州7県で「九州自動車産業振興連携会議」を設置していますし、経産局でも今年度から南部九州での中小地場企業向けの参入事例紹介セミナーの開催を計画しています。また、南部九州の大学を活用した産学連携による人材育成の取組を開始します。いま「オール九州」で自動車産業参入の気運は高まっています。

谷 重男●たに・しげお
そんな折、07年度の年間発着回数が14万2000回に達し、限界とされる14万5000回に近づいたことから、近隣空港と連携し需給緩和する案が再浮上するとともに、現空港の施設改良案も取りざたされている。

