新福岡空港の建設で布石を打った地元経済界7
福岡空港総合調査ステップ3の特徴と連携案「落選」
福岡空港の総合的な調査でステップ3以前までは、福岡空港の問題解決策として新北九州空港と佐賀空港に機能を分担していく「連携案」、現空港での機能拡張として滑走路を設ける「増設案」、新空港を建設する「新設案」の3案で検討した。
ステップ3では、連携案を「抜本的な対応方策とはなり得ません」との文言で退けた。その上で、現空港での機能拡張として滑走路を設ける「増設案」と新空港を建設する「新設案」の2つを方策として打ち出した。さらに増設案で3プラン、新設案として6ゾーンのうち2プランを提示、それぞれに建設費と工期を概算で弾き出している。概ね新設で1兆円ないし1兆1000億円、増設で2500億円ないし7500億円の事業費を見込んだ。同じく工期についても新設で約13年、増設で8年ないし14年を想定している。
これらの事業費の負担割合は明示されていないが、現在の福岡空港(国が管理する第2種空港A)の施設整備では、国が2、地方が1の比率で負担する。地方分は福岡県と福岡市が6対4の割合となる。この比率を適用すると、国が66.7パーセント、福岡県が20パーセント、福岡市が13.3パーセントとなる。ただし、中部空港の事例からも明らかなように空港整備では地元に対して、相応の負担が求められることが十分に考えられる。
