新福岡空港の建設で布石を打った地元経済界5
100億円近い赤字を計上する福岡空港の実態
現在、主要地域拠点空港との位置づけにある福岡空港の収支をみると、毎年莫大な赤字を出している。2005年度の収入 が125億円だったのに対し、年間支出は221億円にのぼる。差し引き96億円の赤字だ。
収入のうち約7割を着陸料で得ているのに対して、支出の大半を占めるのは賃借料・環境対策費だ。353ヘクタールの福岡空港用地のうち、3分の1にあたる116ヘクタールの民有地等を借地しており、年間賃借料が84億円にもおよぶ。
環境対策費のうち移転補償費は2005年度で85億円だった。つまり、169億円の賃借料・移転補償費が福岡空港の収支に重くのしかかっている。福岡空港に借地が多い理由として、福岡空港の前身だった蓆田飛行場の建設に際して旧日本陸軍が強制的に土地を接収したことが挙げられる。終戦後、進駐したアメリカ軍の管理下でも引き続き拡張のために接収された歴史的な経緯があるためだ。


