2011年、「博多」を震源地に福岡都心が生まれ変わる!9
【渡辺通・薬院地区】ビジネス、都心居住、商業・文化が調和した新しい拠点
街づくりの視点で進む九州電力本社の再開発
博多、天神両地区から少し焦点を引いてみると、福岡市内で他にも大規模な開発案件が進んでいる。
九州電力本店が入る渡辺通の電気ビル。渡辺通り1丁目の交差点から見ると、角に関連会社などが入居している「電気ビル別館」があり、その北側が九電本社である「本館」、さらに九電福岡支店などが入居する「新館」と、3つのこげ茶色のビルが並んでいる。実は同社の敷地内にはこの3棟のほかに第一~第三別館などもある。このエリアに、さらに北側のセントラルホテルとの間の一角と城南線沿いにある十八銀行が入居するビルなどを加えた約2万4000平方メートルのエリア全体を長期間かけて再開発するプランが進められている。
このプランは、さまざまなタイミングが一致したことから生まれた。その第1は、各ビルの老朽化が進んでいることだ。角の電気ビル別館とホールは1952年の建築で、既に53年が経過している。本館は68年、新館でも83年の建築だ。また、別館などを数多く建て増してきた関係で敷地全体の利用効率が悪く、高度利用が課題となっていた。また、福岡市営地下鉄・七隈線が2005年春に開業し、渡辺通駅ができたこと。さらに、渡辺通1、3丁目の区画整理・再開発事業や日赤通り拡幅など、街全体が変貌中であること。こうした要因が重なったことから、九電では98年ごろから福岡市とも協議を重ねていた。
