2011年、「博多」を震源地に福岡都心が生まれ変わる!3
「第2キャナル」はディズニー誘致へ
博多地区の商業施設で大きな存在感を示してきた「キャナルシティ博多」(延べ床面積23万平方)でも動きがある。博多駅から西へ700の旧鐘紡工場跡地に96年に開業していて以来、毎年1200万人以上が訪れ、これまでの集客延べ人数は軽く日本の人口を超える。しかし、開業10年を超え、その間に約2キロ離れた天神地区では百貨店だけで売り場面積が2・7倍に拡大。昨年11月には天神に近い渡辺通に雑貨専門店ロフトが開業するなど、競争環境は大きく変化した。こうした中、施設を開発した福岡地所は、次の時代を見据えた戦略を温めている。東側に隣接する1万平方に施設を増床し、その核テナントとして東京ディズニーランドの屋内型施設を誘致する構想だ。「第2キャナル」と呼ばれる増床計画は開業直後からの悲願だが、土地買収が難航して現在に至っている。しかし、同社は新博多駅の開業に合わせ、その実現を目指す。目玉になるディズニー屋内施設の誘致には大阪市や名古屋市も名乗りを挙げているとされ、年内にはその中から最終候補地が絞られる見通し。しかし、福岡市は行政のほか、JR九州を含む地元経済界も全面支援の構えで、5月初旬の「博多どんたく港まつり」には、ミッキーマウスなどディズニーキャラクターを招待。同時に訪れるディズニーランド運営会社幹部に福岡を熱烈PRするという。地元経済界は「アジアからの観光客が増えている福岡にディズニーの魅力が加われば、さらに飛躍する」と期待を寄せる。「博多」は、駅ビルとキャナルの2極を軸に、大きく変容しようとしている。
