2011年、「博多」を震源地に福岡都心が生まれ変わる!2
【博多駅地区】「博多」は、駅ビルとキャナルの2極に
総事業費600億円を超える4代目博多駅ビル
土ほこりをあげながらクレーンが忙しく動く。列車が行き来するホームの横で、福岡の玄関口として45年にわたり親しまれてきたビルはがれきの山になっていた。
2006年に着工した4代目の博多駅ビルは、在来線を生かしたままの難工事だが、07年度には九州新幹線ホーム工事にも着手。11年の完成に向けて順調に進んでいる。地下3階、地上10階建てで、延べ床面積20万平方。核テナントとして九州初進出の阪急百貨店(地下1階ー地上8階、約4万平方)と大手雑貨専門店の東急ハンズ(1階ー6階)が入居。複合映画館(シネマコンプレックス)やレストラン街のほか、屋上庭園や吹き抜け、周辺ビルとの回遊性を高めるための空中デッキも設ける。総事業費は600億円を超える。1日の来客数は10万人が予想されており、JR九州の石原進社長は「九州・アジアの新しい顔にしたい」と強い決意をみせる。
急ピッチで工事が進む博多駅に刺激され、その周辺でも再開発やビル建設計画が多数浮上している。まず動いたのは、人の動きの変化に敏感なホテル業界だった。既に開業している西鉄イン博多、ホテルルートイン博多駅前、東横インクラブ博多口に加え、東京急行電鉄(東急)も09年夏に高級ビジネスホテルを建設する。こうしたホテルだけで客室数は1000超。これに対し周囲のシティホテルなどは改装で対抗しているが、地場ホテル業界では「駅近接地でほかにもホテル進出の可能性がある」と警戒する声もあり、宿泊客の争奪戦は早くも過熱気味だ。
