講演収録 「困難を克服して」 プロ野球解説者 島田 誠 氏 3
4歳の時に遭遇した事故がその後の人生を変える転機に
事故を起こした時の話しですが、4歳の時に私の兄と友達を含めて4人でボタ山にトロッコに乗りに行こうということになりました。いざ、トロッコに乗ろうとした時、私の友達が早く乗れよと、私の肩に手をかけてポンと押したのです。バランスを失った私はその場で転倒し、トロッコを引っ張っているロープに腕が挟まれて右腕がボロボロになってしまったのです。すぐに病院に搬送されましたが、診察の結果、右腕切断という診断が下されました。医師は「今、右腕を切断しなければ破傷風になり生命を脅かす結果になる」と駆け付けた親父に告げたそうです。そこで、親父は「今、右腕を切断してしまうと、一生、後ろ指を指されるような人生になってしまうから、右腕を付けたまま五体満足なままで死なせてくれ」と頼んだそうです。普通の親であれば、命が助かるなら涙を飲んで右腕切断を選択するところです。もし、その時、親父が切断することを受け入れていたら、もちろん今の私は無かったはずですから、運命というものは本当に分かりません。
