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「天神VS博多駅」流通戦争16

文化性と文化発信力では三越福岡店と博多阪急が双璧
 
百貨店はただ「モノ」を並べて販売するだけではなく「コト」が重要である。「コト」とは「モノ」以外の分野であり、百貨店がどのような文化を発信して、生活提案に文化性があるかどうかがポイントになっている。
 
三越福岡店はオープン当初からミュージアムでの巨匠らの絵画展をはじめとする文化催事を開催した。これに対して、ミュージアムを持たない博多大丸は、三越と差別化を図った文化催事の路線として、主婦向けに「あいだみつお」「智恵子抄」のような「心」を打つようなコンセプトの文化催事を催事場で開催して、多くの顧客を集めたと言われている。
 
かつて「文化催事は大丸」というイメージが強かったものの、現在の博多大丸には文化催事のコンセプトがないためか、完全に三越福岡店の後塵を拝している。
 
博多駅に出店する阪急は、宝塚歌劇に代表される阪急東宝グループがもつ文化的イメージの強い百貨店である。博多出店に際しては、上層階の催事場に文化催事の併用ができるミュージアムを設け、有名作家による陶芸展や絵画展、さらに海外の巨匠の文化催事を開催して、JR駅ビルの強みを生かして、九州一円からの集客を狙ってくるであろう。
 
百貨店における文化性とは、なにも文化催事だけではない。店内で開催する「イベント」も重要である。例えば、売り場内で開催するミニコンサート、アフターファイブのOLらを対象としたワインパーティ付きの新作発表会、ファッションショー、ストーリー性のある景品販促、さらには伝統の技を披露した食品やリビング用品の実演、生活に役立つアイデア商品の実演など、数えれば切りがない。このような店内のイベントに関しては、岩田屋が注目を集め、広告媒体にもよく紹介されている。
 
要は、店内のいたる所で生活提案性のある文化があり、イベントなどを企画して実施しているかどうかが集客力に反映して、その結果として店のイメージに繋がるのである。以上を採点すると、三越福岡店、博多阪急各3点、岩田屋2点、博多大丸1点となる。(表3の採点集計参照)