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「これからの熊本」3

県内ゼネコン市場調査(熊本支社まとめ)からみた
変わる熊本県内ゼネコン勢力

耐震偽装消えた木村建設(八代市)
 
ゼネコン市場調査・2000年度版から07年度版(暫定)までの売上高トップ10は下表の通り。顔ぶれは、ほぼ固定しているといってよく、不動のトップ10ともいえる。中でもトップゼネコンの座を巡って熾烈な争いを演じてきたのは、木村建設(八代市)と吉永産業(天草市)だ。01年度版をみると、両社とも100億円超を果たしており、当時の両社の勢いは計り知れない。しかし木村建設(八代市)は耐震偽装問題でヤリ玉に挙げられ、05年11月「晴天の霹靂…」と無念の経営破たん。そして天草地区のリーディングカンパニーである吉永産業もピーク時比で半減するなど元気がない。上位10社の売上高合計をみると、00年度版では666億4100万円、07年度版(暫定)では494億1300万円。この8年間に172億2800万円(00年度版比26%)も減少したことになる。これを県内ゼネコン100社売上高合計でみると、1998年度版では2215億500万円あった売上高は06年度版では1409億2900万円にまで減少している。98年以降減少傾向に歯止めがかからず、県内の受注環境は年々悪化していることは明らかである。経営破たんした木村建設(八代市)が関東圏など県外受注で売上高の大半を占めていたこともうなずける。
 
こうした中、最近の熊本県トップゼネコンに躍進してきたのは老舗の多々良(熊本市)だ。
これからの熊本

勢力図に変化多々良・和久田建設が躍進
 
多々良は直近決算で売上高100億円を突破している。近年はオリジナルブランド「優渾」の確立で、いわば一人勝ちの状況だ。そして明治年間創業の和久田建設(八代市)が3期連続増収で浮上し、トップ10入りした。いずれも過去に100億円超を計上した実力もあり、当然の躍進ともいえる。
 
トップ独走の感もあった木村・吉永の双璧が崩れ、ゼネコン勢力図に変化が生じている。ただトップ10以外でも受注力、施工力に秀でたゼネコンは少なくない。今回11位とトップ10入りを逃しているものの、日動工務店(熊本市)の受注ルートは独自性に富んでおり、知名度は高く、三津野建設(熊本市)や小竹組(熊本市)の安定感も定評がある。


波紋ひろがる地銀再編余波?西釜建設破たん

今年7月10日、老舗中堅ゼネコン・西釜建設(熊本市)が破産に踏み切った。老人ホームを完成させた直後の破たんに債権者は途方に暮れたことだろう。しかし、この中堅ゼネコンの破たんの背景には債務過多という要因以外に、地銀再編の余波もあったのでは?との要因も加わり、未だ波紋を広げている。
 
西釜建設の破たんを振り返ると、会社分割後、金融債務を振り分け、一部金融債権をメインバンクがサービサーへ譲渡していた。債務過多に喘いでいた西釜建設にとって再生チャンスと思われていたが、結果的にその再生シナリオが明確に否定されたような感じだ。
 
第二・第三の西釜建設に似た倒産パターンが増えるのではと戦々恐々としている取引先も多い。いずれにしても地銀再編が本格化している状況下、メインバンク次第ともいえる企業の動向には目がはなせない。

これからの熊本

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