「これからの熊本」2
【東京経済(株)熊本支社開設40周年祝辞】
潮谷義子 熊本県知事
金融面を中心に中小企業支援を強化

このたびは、東京経済株式会社熊本支社が開設40周年を迎えられましたことを心よりお慶び申し上げます。
貴社におかれましては、これまで独自の調査や取材に基づいた有意義な情報により、県内中小企業の健全な発展に大きく貢献されてこられました。長年の御尽力に深く敬意を表しますとともに、厚く御礼申し上げます。
最近の熊本県内の経済状況を見ますと、大企業については着実な回復傾向がうかがえる一方で、中小企業については、携帯電話、半導体製造装置関連の部品供給メーカーなど受注が増加している企業を除き、全体的には、競合激化や原油高に起因する原材料価格の上昇などの影響による足踏み感もあり、大多数の中小企業は未だ厳しい状況にあると考えております。
こうした中、厳しい経営環境にある中小企業の資金調達の円滑化に向けて、今年の4月に県の融資制度において、売上高又は営業利益が減少している中小企業を対象に無担保・クイック融資である「経営サポート資金」を創設しました。また、自動車関連産業への融資限度額の引き上げ及び据置期間の延長をはじめ、借換え特例の継続などにより、県内企業の99.9%を占める中小企業を資金面でバックアップして参りたいと考えております。
また、来月10月には、信用保証協会と金融機関が適切な責任の共有を図り、両者が連携して中小企業の事業実施を継続的に把握し、融資やその後の適切な支援を行うことを目的とした「責任共有制度」が導入されます。これに伴い県の融資制度においても融資条件などの見直しを行う予定ですが、中小企業をはじめ、融資関係者に不安や混乱が生じないよう適切な対応に努めて参ります。
現在、県におきましては、誰もが住みたい、住み続けたいと思える「元気で明るい熊本づくり」を目標に積極的な施策を展開しております。特に産業分野につきましては、半導体やバイオなどの先端産業の育成、企業立地の受け皿となる新たな工業団地の整備、中心市街地・商店街の活性化、熊本ならではの観光振興など、「産業の元気づくり」に重点的に取組んでおります。また、4年後には九州新幹線の全線開業を迎えますが、これを100年に一度の地域活性化のチャンスと捉え、これまで進めてきた取組みをさらに発展させ、県民の皆様とのパートナーシップを大切にしながら熊本づくりを進めて参りたいと考えております。皆様のより一層の御支援、御尽力を賜りますようお願いします。
東京経済株式会社並びに県内中小企業の皆様方の益々の御繁栄と御健勝を心からお祈り申し上げます。
